第221話 二人の司令塔 ページ42
久遠は栗松、土方、綱海をベンチに下げ、不動、佐久間、木暮を導入した。
「何をするべきか分かってるんだろうなぁ？」
「ああ。エドガーにシュートを打たせるんじゃないぞ」
鬼道の返事を聞いた不動は、ニヤリと笑う。
「俺の足を引っ張るなよ？鬼道クン」
「お前こそな」
「フッ」
試合再開のホイッスルが鳴る。
ナイツオブクイーンのキックオフ。早速、エドガー達が攻め上がってくる。
と、イナズマジャパンの視線が交差した。
「！」
不動、鬼道の指示により、中央を開けるイナズマジャパン。
その不自然な動きに、エドガーも一瞬動揺する。
「ならば遠慮はしない。無敵の槍!!!!」
フッと微笑んだエドガーの指示で、無敵の槍がイナズマジャパンの布陣の中を突き進む。
いきなりの必殺タクティクスにも、イナズマジャパンは動じない。
不動はゴール前で構えながら、振り返って叫んだ。
「飛鷹!!狙うのはシュートの瞬間だぞ!!」
「ああ!!」
美麻はエドガーがゴールに気を取られている隙に、中央付近まで上がって待機していた。
イナズマジャパンの不審な動きに気が付かないエドガーは、ニヤリと微笑んだ。
「貰ったぁ!!」
しかし。
エドガーはハッと目を見開いた。
目の前に突如現れた木暮を躱したその先に、飛鷹が待ち受けていたのだ。
「はあああ!!真空魔!!!!」
「っ！」
エドガーからボールを奪った飛鷹。
それを見て、美麻は頷くようにゆっくりと目を瞬いた。
『(シュートを打つ瞬間は、DFがエドガーから離れる。単独となったエドガーなら、付け入る隙はある)』
ボールは鬼道から基山へ。
「飛鷹君!!」
「右に流れるぞ!!」
「！」
まだ初心者の域を脱せていない飛鷹にも、分かりやすい指示が飛んでパスが繋がる。
連携し始めたイナズマジャパンを見て、エドガーの背中に冷たいものが走った。
「ダイレクトパスだ!!」
「後一歩下がれ!!」
「中央へ寄せろ!!」
「見切るのを待って左だ!!」
鬼道、不動の両司令塔から、的確で細かい指示が飛ぶ。
ボールが目紛しく動き、ナイツオブクイーンが翻弄されている。
それはまるで、自由自在に動く二つの台風の様。
- 金 運: ★☆☆☆☆
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Vermut(プロフ) - みかんさん» 此方こそありがとうございます！更新頑張ります！！ (2019年7月17日 16時) (
レス) id: 37d55cd9aa (このIDを非表示/違反報告)
みかん - すみませんありがとうございますこれからも頑張ってください応援してます (2019年7月17日 10時) (レス) id: 84f3235ae9 (このIDを非表示/違反報告)
Vermut(プロフ) - みかんさん» ふおおっ……分かりました。メインでは出せないと思いますが、ご了承下さい！ (2019年7月17日 6時) (レス) id: 37d55cd9aa (このIDを非表示/違反報告)
みかん - あと先輩に対しては敬語を使う可愛い後輩という感じで (2019年7月17日 4時) (レス) id: 84f3235ae9 (このIDを非表示/違反報告)
みかん - クールな感じで実は照れ屋さんで鬼道たちより年下で主人公の友達で鬼道に片思いしてる感じでお願いしますサッカーは経験者ですみませんなんか多くて更新頑張ってください (2019年7月17日 4時) (レス) id: 84f3235ae9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Vermut | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/Detectivec2/
作成日時：2019年4月26日 17時
