第201話 朝焼けを待つ ページ22
「いくよ!!円堂君!!」
「来い!!」
以前よりキレのあるドリブルで迫る基山の前で構える。
円堂の脳裏に、タイヤを運んでくれたお爺さんの顔が浮かんだ。
《お前自身のサッカーは何処にある》
やっと分かったよ。世界中の超一流選手に勝つ為には、
「流星ブレードV2!!!!」
自分自身の必殺技が必要だって!!
基山の放った流星ブレードV2に向かって、思いっきりパンチングした円堂。
それでも威力は足りず、「うわっ!!」と弾き返されてしまう。
「っ……もう一回だ!!」
叫ぶ円堂の瞳は、真剣そのもの。
円堂だけではなく、イナズマジャパン全体から、その気迫が伝わってくる。
「……やっと自分達の置かれている状況が分かったか」
「！(もしかして……監督は、こうなる事が分かっててパーティーに……)」
久遠の呟きに、木野がハッと目を見開いた。
「絶対見つけてやる……!!誰のものでもない、俺自身の必殺技を!!」
『……』
意気込む円堂の声を聞いて、美麻は振り返る。
そして、誰にも気付かれない様、フッと笑った。
眠っていた海の向こうの方は、朝日を受けてキラキラと輝いている。
見上げれば、まだ暗い闇に包まれているというのに、その日の朝はやってきた。
地平線を照らし出す太陽に目を細め、海風に揺れる髪を押さえる。
『……この日が、来たわね』
対ナイツオブクイーン戦、早朝。
早くに目覚めた美麻は、宿舎からここ、海岸までランニングして来た。
体を動かさずには居られなかったのだ。
太陽が少しずつ顔を出してくると、だんだんと街が起きていく。
闇に溶けていた木々が緑を取り戻し、花々が朝露に体を奮い立たせ、波がこちらへと駆けてくる。
その美しい景色を、暫く眺めていた。
「やはり、来ていたか」
『……おはよう、有人』
声がかかる前に振り返る。足音で気付いていた。
振り返ると、美麻と同じ様にここまで走って来たのであろう鬼道がそこに立っている。
隣に来た鬼道に微笑んで、美麻はまた地平線を見つめた。
第202話 秘密→←第200話突破記念番外編 私達はこの超次元で…入れ替わってる!?��
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Vermut(プロフ) - みかんさん» 此方こそありがとうございます！更新頑張ります！！ (2019年7月17日 16時) (
レス) id: 37d55cd9aa (このIDを非表示/違反報告)
みかん - すみませんありがとうございますこれからも頑張ってください応援してます (2019年7月17日 10時) (レス) id: 84f3235ae9 (このIDを非表示/違反報告)
Vermut(プロフ) - みかんさん» ふおおっ……分かりました。メインでは出せないと思いますが、ご了承下さい！ (2019年7月17日 6時) (レス) id: 37d55cd9aa (このIDを非表示/違反報告)
みかん - あと先輩に対しては敬語を使う可愛い後輩という感じで (2019年7月17日 4時) (レス) id: 84f3235ae9 (このIDを非表示/違反報告)
みかん - クールな感じで実は照れ屋さんで鬼道たちより年下で主人公の友達で鬼道に片思いしてる感じでお願いしますサッカーは経験者ですみませんなんか多くて更新頑張ってください (2019年7月17日 4時) (レス) id: 84f3235ae9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Vermut | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/Detectivec2/
作成日時：2019年4月26日 17時
