第116話 お願いします ページ29
No side
『＿＿お願いします!!』
「「？」」
泥のフィールドでの特訓中に、全員の動きを止める程良く通る声が響いた。
驚いているイナズマジャパンの視線の先には、久遠に向かって深々と頭を下げている美麻の姿。
「美麻？」
「何を……」
「……」
よく見れば、その体は小刻みに震えていた。
一方、頭を下げられた久遠の方は動じる事なく、美麻を見下ろしている。
『次の試合、私を出さないで下さい!!』
「「ええ!?」」
イナズマジャパンの面々は思わず声を上げた。
試合に出して欲しい、と頼むならともかく、出さないで欲しいと願う選手なんて、イナズマジャパンにはいないからだ。
美麻は頭を下げたまま、震えた声で続ける。
『……次の試合、私が出たら足手纏いにしかなりません……お願いします、ファイアードラゴンとだけはッ……!!』
懇願する美麻。
その様子に、イナズマジャパンは押し黙った。
息を飲んで久遠を見つめる。
軈て久遠は、小さく口を開いた。
「決めるのは私だ」
『っ……!!』
「練習に戻れ」
今にも泣き出しそうな顔で久遠を見上げる美麻。
久遠が視線をフィールドへと変えると、これ以上話しても無駄だと判断したのか、奥歯を噛み締めて俯く。
失礼します……と掠れた声で呟いて、美麻は力無くその場を立ち去った。
「「……」」
その場には、呆然と美麻の後ろ姿を見送るイナズマジャパンが残された。
Aside
どうしよう、どうしよう、どうしよう……！！
あれから一睡も出来なかった。
あの人とあの人が交互に浮かんで……とても眠れなかった。
これは不味いと踏んで監督に頼んだのに、監督はどちらとも仰って下さらなかった。
それに、私が頭を下げても動揺なさらなかったのは……ファイアードラゴンに
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Vermut(プロフ) - 蒼乃さん» wwありがとう！！そうよね、不動絶対赤面してる！！(笑) <(_ _*)> ｱﾘｶﾞﾄｫ (2019年1月23日 20時) (
レス) id: 6de8030682 (このIDを非表示/違反報告)
蒼乃(プロフ) - 『きゃ……！』とはなんだ『きゃ……！』とは！！かわいすぎるじゃないか！！普段クールな美麻ちゃんがそんな可愛いことをしたら不動がどうなると思ってるんだまったく！！素晴らしい！！← (2019年1月23日 18時) (レス) id: e3feac7888 (このIDを非表示/違反報告)
Vermut(プロフ) - 奇凛さん» あああありがとうっ！！ (2019年1月11日 5時) (レス) id: 6de8030682 (このIDを非表示/違反報告)
奇凛(プロフ) - なっなぜだ？なぜ通知がこなかったぁぁぁぁ見るのがものすごくおくれた。。。。気を取り直して、遅れたけど、続編おめでとう！ (2019年1月10日 20時) (レス) id: e605ff304b (このIDを非表示/違反報告)
Vermut(プロフ) - 蒼乃さん» 惜しい(笑) ここからあのシーンに入っていk((←ネタバレ ありがとおおおお(泣)頑張りますっ！！当日だから遅くないかもねwwメリークリスマス！(完全に遅い) (2018年12月26日 11時) (レス) id: 6de8030682 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Vermut | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/Detectivec2/
作成日時：2018年12月25日 17時
