第107話 ダブルヒールリフト ページ20
「もしこの手紙が何かの間違いなら、それはそれだけの事だし、本物なら、FFI世界大会へ行けば、会えるって事だしさ。
それより特訓だ！今は決勝戦の事だけ考えようぜ!!」
円堂の一言で、あんなに白熱していた言い争いがぴたりと収まった。
流石日本一のキャプテン……だけど、きっと円堂が一番動揺してるんだろう。
未だに揺れ動いている黒い瞳が、その証拠。
「……美麻」
『何？』
練習終了後、私はタオルで汗を拭き取っていた。
突然に話しかけてきた豪炎寺の方を振り返る。
「特訓に付き合ってくれないか」
『？……良いけど、虎丸は＿＿(ﾊｯ』
虎丸、今日の疲労は相当なものだったらしい。
他のみんなとは桁違いの疲れが見える。
あんなんで追加練習したら……。
『……分かった。ここで？』
「いや、河川敷でやろう」
「はあｯ!!」
『ｯ…！』
そんなこんなで、河川敷での練習。
一旦シュート練習を取り止め、一対一のゲームを始めた。
豪炎寺もかなり鋭い。鍛え上げられた下半身が体を支え、バランスが取れている。
それなら、
『やッ!!』
「!!」
ヒールリフト……ただのじゃない。
一度踵で少し蹴り上げ、もう片方の足を使って上げたダブルヒールリフトだ。
鬼道のヒールショットを見慣れている豪炎寺には、こっちを使った方が抜きやすい。
タイミングがずれるから。
「流石だな……まさか、ダブルとは」
『伊達に黒翼の夜叉姫やってないから、ねっ！』
ｻﾞﾝｯ
追ってくる豪炎寺を振り切って放ったシュートは、ゴールに深く突き刺さって気持ちいい音を立てる。
テンテンッ…とボールが転がる様子を、息を切らしながら見つめていた。
「やはり、敵わないな。これで五戦五敗だ」
『そんな事ない。豪炎寺もやる度にキレが増してるよ』
顔を見合わせる。
と、瞬間に豪炎寺の表情が曇った。
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Vermut(プロフ) - 蒼乃さん» wwありがとう！！そうよね、不動絶対赤面してる！！(笑) <(_ _*)> ｱﾘｶﾞﾄｫ (2019年1月23日 20時) (
レス) id: 6de8030682 (このIDを非表示/違反報告)
蒼乃(プロフ) - 『きゃ……！』とはなんだ『きゃ……！』とは！！かわいすぎるじゃないか！！普段クールな美麻ちゃんがそんな可愛いことをしたら不動がどうなると思ってるんだまったく！！素晴らしい！！← (2019年1月23日 18時) (レス) id: e3feac7888 (このIDを非表示/違反報告)
Vermut(プロフ) - 奇凛さん» あああありがとうっ！！ (2019年1月11日 5時) (レス) id: 6de8030682 (このIDを非表示/違反報告)
奇凛(プロフ) - なっなぜだ？なぜ通知がこなかったぁぁぁぁ見るのがものすごくおくれた。。。。気を取り直して、遅れたけど、続編おめでとう！ (2019年1月10日 20時) (レス) id: e605ff304b (このIDを非表示/違反報告)
Vermut(プロフ) - 蒼乃さん» 惜しい(笑) ここからあのシーンに入っていk((←ネタバレ ありがとおおおお(泣)頑張りますっ！！当日だから遅くないかもねwwメリークリスマス！(完全に遅い) (2018年12月26日 11時) (レス) id: 6de8030682 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Vermut | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/Detectivec2/
作成日時：2018年12月25日 17時
