第76話 焦燥 ページ33
「美麻！特訓に出ていないメンバーでチーム分けして紅白戦がしたい。来い」
『分かった』
シュートを打つのをやめ、通常のグラウンドへ戻る私達。
始まって早々、今問題を抱えた緑川がボールを受け取った。
問題は、早いとこ片付けて貰いましょうか。
『(ﾄｯ』
「あッ…！」
「いいぞ、美麻！」
この位置だと私は別に向かわなくても良かったのだけれど。
緑川を焦らせ、基山か誰かにその異変に気付いて貰う為にわざわざ奪いにかかった。
「くっ…渡すか…!!はあｯ!!」
『ふｯ!!』
「!!」
緑川が背後からスライディングしてきたので、ふわりと跳んで躱す。
…これでかなりショックを食らったかな？
『飛鷹!!』
……あっ、しまった、あいつまだぼーっとしてる……。
「飛鷹さんですよ！」
「え？わｯ!!」
「「きゃあ!!」」
咄嗟に胸でトラップするが、それは春奈ちゃん達の方へと軌道を変えた。
飛鷹はチッと小さく舌打ちし、また櫛を取り出して髪を梳かす。
その態度に目金がぶーぶー言ってるが、私は胸でトラップ出来たことにホッとしていた。
『必殺技の様子はどう？』
「ああ。イメージは出来たから、後は練習あるのみだ」
夕食中、私は風丸に尋ねてみた。
風丸だけ別の場所での練習だったから、進歩が分からないのだ。
イメージすら掴めていない様なら助言しようかとも思ったけど、大丈夫そうね。
「…いいかい？」
「ヒロト……」
『……』
基山が緑川と話すのを横目で確認し、私も料理を頂いた。
「はぁっ…はぁっ…」
「どうした緑川。もう終わりなのか？」
「ッ……」
緑川は兎も角基山に気付かれそうなので、物陰に隠れてそっと見守る。
暫く練習していた二人だが、力の差は歴然だった。
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更新全然出来てなくてすみません(汗)
言い訳となってしまいますが、デバイス制限が一時的についてて、占ツクに来れませんでした……。
今日から更新再開します！
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Vermut(プロフ) - 奇凛さん» あざっす……！！私が恋愛入れる時はいつも唐突に思い付くから、いつも不自然じゃないかドキドキしてる……。キュンとしていただけたようで何よりです！ (2018年12月23日 17時) (
レス) id: 6de8030682 (このIDを非表示/違反報告)
奇凛(プロフ) - キュンとした・・・//// (2018年12月23日 17時) (レス) id: e605ff304b (このIDを非表示/違反報告)
Vermut(プロフ) - スイさん» コメントありがとうございます！返信遅れて申し訳ございません…！！ あああ、ありがとうございます(泣)すっごく嬉しいです!!本日テスト終了致しました！応援ありがとうございましたっ！！ (2018年11月27日 14時) (レス) id: 6de8030682 (このIDを非表示/違反報告)
スイ - とても面白く読ませて貰っています!!テスト頑張って下さい！ (2018年11月22日 17時) (レス) id: 8fe2495ae6 (このIDを非表示/違反報告)
Vermut(プロフ) - 綾子さん» 了解しました！拝見させて頂きます！ (2018年10月13日 13時) (レス) id: 6de8030682 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Vermut | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/Detectivec2/
作成日時：2018年8月22日 14時
