祝！第40話 足手纏い ページ45
「ぐぁあっ…！」
「お兄ちゃんっ！！」
足を押さえ、呻く鬼道。
春奈ちゃんが立ち上がって、叫んだ。
「大丈夫か!?」
「ｯ！……大した事は無い！」
『……』
嘘つき。
本当は痛くて、立ち上がるのすらままならない癖に。
だから、私の横を鬼道が通って行く際に呟いてやった。
『本当は大丈夫じゃないんでしょ』＿＿って。
ﾋﾟﾋﾟｰ
ﾄﾝｯ
「ぁあｯ!!」
……ﾋﾟﾋﾟｰ、ﾄﾝｯ、ぁあｯ!!じゃあ分からないだろうから説明しましょう。
ボールを持った風丸が、鬼道へとパスを出した。
そして、鬼道が踏み出そうとした時……あまりの痛みに、蹲ってしまったという訳。
丁度そこで前半終了のホイッスルが鳴り、鬼道は円堂に肩を貸して貰いながらベンチに戻って行く。
「ぅぐっ…!!」
手当ての痛みに、鬼道は思わず声を上げる。
それを見た木野さんが、監督の方を振り返った。
「この試合は無理です！」
「これくらいっ、大丈夫だ！」
『(ﾌﾞﾁｯ ……は…？』
「「ｯ！(ﾋﾞｸｯ」」
鬼道の有り得ない台詞に、我慢しきれなくなった。
…馬鹿じゃないの？
『分からない？今のあんたみたいな怪我人入れてたら、単なる足手纏いにしかならないのよ』
「ｯ…おい！そんな言い方……」
『事実を述べたまでだわ』
「！……」
鬼道を思って声を上げたのであろう風丸は、私の一言に何か言いたげな口を閉じる。
『……貴方達の、エイリア学園との試合、全部見させてもらったわ。勿論、SPフィクサーズや
SPフィクサーズとの試合を思い出して。瞳子さんが3人の怪我人をベンチへ送った事で、逆に試合がスムーズに進んだでしょう？』
「(ﾊｯ」
鬼道がﾊﾟｯと私を見た。
ゴーグル越しにその瞳を見つめながら、私は言葉を紡いでいく。
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杳覇(プロフ) - 鈴苺 （ﾚｲﾒｲ）さん» コメントありがとうございます！ うきゃーありがとうございます！！嬉しいです(〃ω〃)更新頑張ります！！ (2020年3月5日 13時) (
レス) id: 37d55cd9aa (このIDを非表示/違反報告)
鈴苺 （ﾚｲﾒｲ）(プロフ) - めちゃめちゃ面白いです！ (2020年3月5日 12時) (レス) id: 8922abe964 (このIDを非表示/違反報告)
杳覇(プロフ) - きららさん» うぎゃああホントだ！ごめんなさいすみません！！すぐ直します！！ ありがとうございます(T ^ T) (2020年2月27日 21時) (レス) id: 37d55cd9aa (このIDを非表示/違反報告)
きらら(プロフ) - 杳覇さん» 第13話の「奇数な為、」という所からの行です。これからも頑張ってください！ (2020年2月27日 21時) (レス) id: 36a6836253 (このIDを非表示/違反報告)
杳覇(プロフ) - きららさん» きらら様！ご教授ありがとうございます。すみません…！！もし宜しければ、何話か教えて頂けませんか…？ (2020年2月27日 20時) (レス) id: 37d55cd9aa (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Vermut x他1人 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/Detectivec2/
作成日時：2018年5月22日 15時
