【名探偵コナン】幼女になって読む話。

はむさんど　休憩 ページ6

「おにいさんは料理もじょうずなんだね！」


にぱあと満面の笑みを浮かべる女の子に、安室さんもふんわりとした笑顔で返す。注文をとりながら、ぼんやりとわたしはその様子を伺う。

美形のイケメンと可愛い女の子。

目の保養になるなぁ、気がつけば周りのお客様の目も自然にそちらに向いている。

ポアロはなんだか、柔らかい雰囲気で包まれていた。そんなとき、ぴりぴりとした視線を感じて私は窓の外に目を凝らす。

その視線の主は、スーツをぴっしりと着こなした女性。どうやら、奥の…安室さんたちを見ているようだ。はっ、まさか…！


「…安室さんの彼女…！」


年上の彼女なのかも知れない、安室さんは探偵だから…警察の方で知り合ってお互い惹かれ合ったのかもしれない。

私も結構な勢いで眺めていたのだろう、女性はこちらを見ると、気まずそうな顔をして去っていく。ああ、と口からもれた声と共に、からんころんとドアベルがなる。


「なんか楽しそうだね…梓お姉ちゃん？」

「ふっふっふ、聞きたい？
　私、すごい安室さんの秘密握っちゃったんだ
　よね！」

「へー、そっかぁ」


興味なし、といった反応に口をとがらせる。
コナンくんって、いまいち私の事信用してくれてないよなぁ…。

そんな昼下がり。

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