【名探偵コナン】幼女になって読む話。

おでかけ　いち ページ47

「ゆーえんち？」


こてりと頭をかしげると、目の前のコナンくんがにこにことうなずいた。ほおずえをついて、ずずずとオレンジジュースをひとくちすすってつづきを話してくれる。


「そう、今度安室さんが連れてって
　くれるらしいんだけどね
　Aちゃんもどうかな？って」

「いきたい！いいの？」

「そりゃあ、嫌なんて言わないよ」


くすくすと笑って、コナンくんはわたしをを見た。コナンくんの青い目にきらきらとした光がみえて、なんだかこっちまでうれしくなる。


「ええと、最近新しくできたところ
　らしいんだけどね」

「あたらしいところ？」


ゆーえんちで、あたらしくできたところといえば、きのうのテレビでやってたっけ。がさがさと頭のなかきおくをたどっていく。それからぴんっとおもいついたことばを口に出す。


「あっ、うぃんぐなんとかってとこ？」

「そうそう！」


うぃんぐ…なんだっけなとつぶやくコナンくんの顔をながめながら、ううんとわたしもかんがえる。だけど、にまりとしぜんにえがおになってしまう。見られてしまわないように、ぐぐぐっと顔にちからをいれながら、かんがえるふり。

そんなときばちりっとコナンくんと目があってしまう。にこにことした顔をかえずにコナンくんは明るい声でいう。


「…楽しそうだね？」

「そっ、そんなこと…あるけど」


口からぽろりともれたのはいいわけじゃなくてすなおなことば。するといがいそうにコナンくんの目がみひらかれた。それからこらえきれなさそうにわらいだした。


「あははっ、あるの？」

「っふ、ふふふ」


つられるようにわらう。
どうしよう、たのしみでしかたない。

おでかけ　に→←ぷれぜんと　ごじつだん　に

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す