ぷれぜんと ろく ページ43
「あ、むろおにいさん、？」
「っへ？」
気まずそうに声をかけたのは、紛れもなくAちゃんだった。こんなにも現実とはうまくいっていいものだろうか。あまりにびっくりしてしまい間抜けな声がもれる。それは彼女も同じらしくきょとっと目を丸くしたまま固まってしまう。
「昨日は…」
「おにいさん、もう見ちゃった！？」
声を出しかけた途端、焦ったようにあわわっと声をあげて、彼女はぱたぱたとポアロの中へ消えた。中で、梓さんとしゃべっている声がして、それからすぐに出てきてはあの袋を持って目の前に立つ。
おずおずといったように、Aちゃんはこちらへ袋を渡した。
「ほんとはおどろかせたかったんだけど
あむろおにいさん、どうぞっ」
「あり、がとう」
微かに声が震えた。じわりと暖かい感情が胸に広がっていくのを感じながら、奥底をひんやりとした冷静な感情が支配するのがわかる。
大切なものは、うっかり作らない。
そう決め込んでいたはずなのに、俺の周りは勝手というかそんなものを気にしてはくれない。気がつけば懐に潜り込んでしまっているあの少年にそしてこの子も。最近の自分は自分じゃないみたいでよくわからない、わかりたくないのかもしれないが。
「あむろおにいさん、泣いて？」
「っは、そんなこと…」
暖かい手がこの前のように頬を触れた瞬間、じわりと視界が揺らいだ。泣いてしまっているんだ。そう気がついたときには遅かった。
「おにいさん、のこと泣かせないって
思ってたのに…なんで泣くの？」
「…泣かせないって、君ってやつは」
そんなことを思っていたのか、目をぎゅっとつぶってからおもいっきり笑う。すると、泣きそうな顔をしていた目の前の彼女はびっくりしたようにぱちと目をまたたかせた。
「嬉しいときにも涙が出るんだ。
こうやってね」
「そう、なの？」
「そう、そうなんだ」
花言葉なんか誰に聞いたんだいとは言えず、胸の奥に疑問はしまっておく。
『笑顔を見せて』なんて。
そんな回りくどいことをしなくたって君は、いつでも笑顔にしてくれるじゃないか。という素直な言葉もしまって。
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垢 - ツインテールロリ...夢が膨らみますよね。二次元でも三次元でもいいですツインテールロリは素晴らしい。が膨らみますよね。 (2020年4月17日 23時) (
レス) id: d1cc51c7c0 (このIDを非表示/違反報告)
lkwisterven - 幼女っていうか、うん、幼女だね。背が(´；ω；`) (2019年8月20日 20時) (レス) id: c9c05fe7f4 (このIDを非表示/違反報告)
えだまめ - はなはなさん» ご指摘ありがとうございます！花の知識が曖昧で間違えてました…お恥ずかしい… (2019年5月20日 20時) (レス) id: d685bda1b2 (このIDを非表示/違反報告)
はなはな - おはな よん 、お花の名前はミラムスではなく、ミムラスですよ (2019年5月20日 20時) (レス) id: 8b40cac6e3 (このIDを非表示/違反報告)
えだまめ - ラムさんさん» そう言ってもらえて光栄です。のんびりですが、頑張って更新していきますので、長い目でお付き合いください！ (2019年5月15日 22時) (レス) id: d685bda1b2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：えだまめ | 作成日時：2019年5月4日 23時
