【名探偵コナン】幼女になって読む話。

ぷれぜんと　さん ページ40

「んぁ」


りりりと嫌な音を立て、耳元の目覚ましがけたたましくなった。むくりと身を起こしてぼんやりと靄のかかったような頭をぶんぶんと振る。

それからどうにか目覚ましを止めて、顔を洗ったり朝ごはんの準備をしたりする。頭も何とかかちかちと音を立てて動き出す。あ、そういえば。


「安室さん来るかなぁ」


ここまで心配していると逆に来なかったりするのでは…？と不安がぼこぼこと湧き出てくる。自分を安心させるように言葉を繰り返す。

大丈夫、くるよね。

一応メールが来ていないかだけチェックする。安室さんは大抵これない日はしっかりと報告をしてくれる。画面を開いて見るものの新着メッセージはない。少し安心しながら胸を撫で下ろす。そんなとき、ぴろりと新着メッセージを告げる通知音がなる。


「えっ、ちょちょ」


焦って何度も別のところを押したりしながらもトーク画面を開く。そこにはすいませんとゴリラが謝っているスタンプと共に簡素にメッセージが綴られていた。


『すいません、今日は午後から
　入らせてもらいます』


そこまで読んでまたもや胸を撫で下ろす。よかった、紛らわしいことしないでほしいなぁと思うが今回は私のネガティブなとこにも問題がある。


「あ、そろそろ時間かな」


バックにスマホを突っ込みながら、時計を眺める。今日も今日とて喫茶店ポアロでバイトだ。急がなければと、ばたばたと自宅を後にした。

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