【名探偵コナン】幼女になって読む話。

ぷれぜんと　に ページ39

「え、安室さんが？」


こくり、と控えめに少女は頷いた。あの安室さんが小さなこの子の前でそんなに感情を表に出すだろうか？考えようと目をつぶってみるけれど、そんなそぶりを見せるあの人が全く想像できない。

しかし、この子がいうのだからきっと本当のことだろう。黙り込んでいた私を少女はきょとっと不安そうに見上げる。


「ごめん、ええっとそれで…？」

「あむろおにいさんにおはなをあげよう
　とおもってて、いついるかな？」

「お花…？かわいいね！
　絶対安室さん喜んでくれるよ！」


にこにこというと、少女はつられるようにぱっと笑みを浮かべて頷いた。だけどいつ居るかかぁ、ぼんやりとシフト表を思い出す。明日、明後日は一応来ることになっているのだが、安室さんは一応私立探偵という仕事もあるため急に仕事を休んでしまうことが多い。

だから、明日って言っても来ないかもしれないし…ちらりと少女を盗み見る。


「あずさおねえさん？どうかしたの？」

「あっ、えっいや、なんでもないよ」


もごもごといいわけがましく出た言葉に少女はきゅうと眉を寄せた。なにか隠し事してるでしょというような視線が刺さる。別にそういう訳じゃないんだけど、


「…明日かな」

「あした？」


ひょっと出た言葉に自分でも目が丸くなる。少女の目がきらきらと輝いた。

これはあしたお休みなんてないですよね？
安室さん…

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