【名探偵コナン】幼女になって読む話。

まいご　さん ページ15

「君は…確か、高木くんだったかな？」

「あっ、は、はい」


かざみさんとよばれたおとこの人はぎゅうとまゆねをよせて、ひどくふまんそうだ。かざみさんにたいし、手をつないでくれているおとこの人はたじろぎながらもこえをあげる。


「ええっと…この子が風見さんを
　探していて、そうだよね？」

「うん、えっと、そうなの」


きゅうにわたしにおとこの人ははなしをふってくるので、びっくりしながらへんじをかえす。かざみさんをまじまじと見れば、こわそうな顔をしている。びしっときまったスーツは、なんだかできそうな人って感じだ。


「私を…？この子が？」


かざみさんは、わたしの顔をまじまじとみつめる。そして、わたしの持つしょるい？のはいったふくろに目を目をおとした。そして小さく、あっと声をあげた。


「まさか君は、丸山さんの…？」

「え？おかあさんのこと…？」


そういえば、かざみさんはまいったなぁとまた小さくこえをあげた。そしていままで、ようすをじいっとながめていたおとこの人にこえをかける。


「高木くん、ここまでありがとう。
　後は私に任せて、君は仕事に
　もどりたまえ。手数をかけた。」

「あ、いえいえ…じゃあまたね」


わたしのほうに手をふると、少しさみしそうにおとこの人は人混みにきえていってしまった。


「ええっと…では行こうか」

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