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ep.034 ミステイク 雅紀 ページ35

翔ちゃんの家へ急ぐ
ノリで共演者の人(女の子じゃないよ?)と食事に行ったら、
相手が熱くなって、中々離してくれなくって…
あー、もうっ
これじゃ言い訳だろ!?

 
インターホンを押す
あっ、やべっ、ここ…違う人だ←←

雅紀「すいません、間違えましたぁぁ!」
勢いよく頭を下げた

 
間違いなく、翔ちゃんの所のインターホンを押しまくる
雅紀「翔ちゃんっ」

ドアがゆっくりと開いた
忌々しいくらい、ゆっくりと
 

翔「…雅紀?うるさいんだけど」
翔ちゃんって結構泣き虫だから…心配……してたんだけど……
でも、ここに立っているのは、テレビで見るような、冷静で知的な感じの翔ちゃん
プライベートとかで見せる甘えん坊で寂しがり屋な翔ちゃんはどこにもいなかった

 
雅紀「ごめん…。遅くなって」
翔ちゃんが笑う
爽やかに、にこやかに…
でも、それは次第に尻すぼみになり、やがては嗚咽に代わった

 
翔「…寂しかった」
ふっくらとした唇の隙間から小さく呟かれたその言葉は、俺の胸にグサリと刺さった
俺のバカ
…バカ、バカ、救いようのないバカ

 
翔ちゃんは、涙でぬれた頬を指で撫でて、恥じるような目をした
そして、クルリと俺に背を向ける

翔「帰る?」
ちゃんと筋トレしてるし、決して…今にも壊れそうな雰囲気がある訳でもないのに
どうしてだろう
今は、翔ちゃんの背中が、とても華奢で…頼りなく見えた

 
雅紀「まさか…帰らないよ」
玄関に足を踏み入れて、ドアを後ろ手で閉めた

翔「俺が言いたいのは…」

翔「こんな、弱い俺は、お前に、見られたくなんて、無いって事なんだよ」

 
俺の胸に人差し指を突きつけて、涙目で睨みながら、その言葉を吐きだした翔ちゃんは、
…とても、何ていうか……
とても、守ってあげたくなった

ep.035 世界で一番幸せ 雅紀→←ep.033 結局の所はエトランゼ? 翔



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設定タグ: , 大宮末っ子 , 櫻葉   
作品ジャンル:恋愛
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(プロフ) - こがるさん» 年齢バレましたからね?(笑)  そろそろ、コメントをパート2に移して下さい♪ (2012年4月21日 11時) (レス) id: f0f69ba1e9 (このIDを非表示/違反報告)
こがる(プロフ) - 憐さん» 入学したばっか!あっ、言っちゃった~ (2012年4月21日 11時) (レス) id: 4794330e9c (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - こがるさん» 15歳以上25歳未満です☆これ以上は言わんよ?←  高●生(笑)か。正弦定理とか…?私は余弦定理の方が嫌いだけど(笑) (2012年4月21日 11時) (レス) id: f0f69ba1e9 (このIDを非表示/違反報告)
こがる(プロフ) - 憐さん» あたしも平成生まれの!高●生ですっ!ちょっとタメじゃなかったのか……まぁ、これからもよろしくお願いします(笑) (2012年4月21日 11時) (レス) id: 4794330e9c (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - こがるさん» …ナイショ(笑)電車を大人料金で乗らなきゃいけない年齢デス← 平成生まれですねー。学生やってます(笑) (2012年4月21日 11時) (レス) id: f0f69ba1e9 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:憐・鈴 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/novel/LoveAtomic  
作成日時:2012年1月13日 18時

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