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Side of Ryuto
『他の男のものになったのに
俺となんて寝ちゃダメだよ、A』
「でもさくちゃんは…っ」
『男じゃない？じゃあ、Aにとって
俺はなんなの…？？』
「ねぇ、さくちゃん聞いて…！」
ぱしん、と払ってしまった小さな手。
いつも俺の手をぎゅっと精一杯包んでくれた手。
こんなことしか出来ない自分が情けない。
『別に俺1人で寝れるよ。子供じゃないんだし。
そんな特別扱いなら要らない。』
グラッと揺れる彼女の瞳が悲しさに染まる。
1番させたくない顔だったはずなのに。
タイミング良く鳴り響いたAの携帯電話には
もちろん、あいつの名前が映し出されていた。
『……出なよ』
「さくちゃん、あのね」
『ねぇ、A………俺のためだと思うなら
そばにいるのは間違ってるよ』
「約束したもん…っ、あの日私は…！」
『ほんとにそばにいたいのはアイツでしょ？！』
今まで1度も彼女に発したことのないような
怒鳴り声でそう告げるとAは身を縮める。
あぁどうしたらいいんだろう。
傷つけたくないのに、口から出てくるのは
傷つけることしか出来ない言葉ばっかり。
『…………………早く出なよ、切れるよ』
ピシッと締め切った窓。
今までなら全然距離を感じなかったのに
すごく分厚く感じてしまった。
張り詰めていた緊張と襲いかかる罪悪感に
脚の力が奪われてその場にしゃがみこむ。
『あんな約束じゃ…っ、
Aは俺のとこ来ないじゃん』
握った拳で壁を殴ると鈍い音が響く。
走った痛みが全然気にならない程に
いろいろな感情が押し寄せてきて
表情がぐしゃぐしゃになっていった。
嘘つき。
そう言ってしまえば簡単な事だけど
きっとそうじゃなくて。
" わたしがずーっとさくちゃんの
そばにいてあげる！ "
" じゃあ、Aのことはりゅうがまもる "
こんな言葉を交わすにはあの日は幼すぎた。
＿＿ To be Continue
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はび - いつもドキドキしながら読ませてもらってます！！(T ^ T)応援しています！頑張ってくださいっ ！！ (2018年6月22日 23時) (
レス) id: 1a6434a690 (このIDを非表示/違反報告)
美波(プロフ) - ドキドキしながら読んでます(；＿；)これからも応援してます！ (2018年6月18日 23時) (レス) id: e8d9010515 (このIDを非表示/違反報告)
moema(プロフ) - いつもキュンキュンしながら見てます！これからも頑張ってください！ (2018年5月6日 0時) (レス) id: 43f5e476de (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：むう
| 作成日時：2018年4月25日 22時
