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Side of You
「っ…あ、の、優斗く」
『…………っ、顔赤いよ？』
「ゆ、優斗くんのせいだも…っ」
『あーもう…………っ、なにそれ』
手が離れたと思ったら
自転車をその場に停めて
ちょっとこっち見ないでって
私の目を手のひらで隠す。
『そういうの…期待するんだけど』
「期待、？」
『Aちゃん、俺のこと好きなのかなって』
「っ？！」
それだけ言うと開放された視界。
でも今度は逆に私が見られたくないくらい
さっきより顔が赤くなってる。
「い、や…っその」
『っ〜…だから期待するんだってば、その顔』
「そんなこと言われても…！」
『いいの？期待して』
今日の優斗くんはいつもより意地悪みたいで
いつもならふにゃんと笑って
流してくれそうなところを
これでもかって追い討ちをかけてくる。
濁す言葉さえも浮かばないくらいに
頭も回らないし余裕もない。
「見たい…、よ？」
『え、？』
「好き…とかは、正直まだ良くわかんない、けど。
優斗くんの色んな顔、近くで見てたい」
『……ほんと？』
「うん…」
やっと絞り出せたのはこんな曖昧な言葉。
優斗くんのこと、振り回しちゃうかなって
ちょっと心配になりながら口にすると
肩を掴まれて向かい合わせにさせられた。
『……好き、』
「へ…？」
『好きだよ、Aちゃんのこと』
胸の奥が甘い針で刺されたみたいに
きゅん、と鳴る。
優斗くんの好き、が私の思考をトロトロにして
ただ目の前の彼のことしか考えられなくなった。
送ってく…なんて気まずそうに呟いた優斗くんが
私の手を取って優しく引いていく。
「い、いよ…っまだ暗くないし」
『………だめ。Aちゃんにもしなにかあったら
俺ほんとにどうにかなっちゃうから』
自転車を引き始めても重ねられたままの手を
やっぱり振り解けなかった。
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はび - いつもドキドキしながら読ませてもらってます！！(T ^ T)応援しています！頑張ってくださいっ ！！ (2018年6月22日 23時) (
レス) id: 1a6434a690 (このIDを非表示/違反報告)
美波(プロフ) - ドキドキしながら読んでます(；＿；)これからも応援してます！ (2018年6月18日 23時) (レス) id: e8d9010515 (このIDを非表示/違反報告)
moema(プロフ) - いつもキュンキュンしながら見てます！これからも頑張ってください！ (2018年5月6日 0時) (レス) id: 43f5e476de (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：むう
| 作成日時：2018年4月25日 22時
