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Side of You
「…………優斗、くん？」
『Aちゃん合コン初心者でしょ』
「っ、…そ、それは」
『隙ありすぎだよ？さっきだって』
「………わっ？！」
『アイツにこうやってされかけてた』
お店から出ると離された手。
図星で俯く私の肩を優斗くんは
ぐっと抱き寄せた。
いきなりのことにびっくりして目を丸くすると
彼はくしゃっと目を細めてその手を離す。
「嘘、そんなの全然気づかなかった…」
『ほら、そういうとこ』
「ご、ごめん……」
『いや、謝らせたいんじゃなくて……』
「うん？」
『…その、気をつけなよ？って』
「ふふ、優斗くんって優しいんだね」
私がそう言うと「え、」なんて
意外そうな顔をしてから
あーっと言いながら頭を何度か
ぐしゃぐしゃっと掻く。
ぱちっ、と再び重なった視線。
それだけでなんだか胸の奥が擽ったい。
『分かってなさすぎ、……鈍感』
ぽん、と頭に彼の大きな手が乗せられる。
さくちゃん以外の男の人に
頭を触れられるなんてあんまり無いから
そんなことをされるとほっぺに熱が集まってく。
『駅まで送るよ、なんか心配だし』
「え、いいよそんなの！」
『そういう時、女の子は甘えていいの。
ほら、行くよ。暗くなっちゃうし』
私の返事を聞く耳を持とうとしないまま
優斗くんは先を歩いちゃうから
慌ててその背中を追いかける。
途中、酔ってる人達の集団がいる時は
そっと私に少し重なるように歩いて
声を掛けられたりしないようにしてくれた。
どうしよう、こんなの………慣れてない。
「ありがとう、優斗くん」
『全然。家まで送ってあげられたら1番なんだけど
…………流石に初対面だから気遣うかなって(笑)』
「駅まででも充分だよ！」
駅まで着いて2人で改札を通る。
乗る電車が違うみたいでここでお別れ。
合コンは乗り気じゃなかったけど
優斗くんと知り合えたのは、良かったかも。
と言ってもずっとここにいる訳にも行かなくて
じゃあ、って足の向きを変えた。
『うん！気をつけて！！』
笑って振られる手に小さく私も返すと
優斗くんも自分のホームへと向かう。
連絡先も学校も何も知らないけど
またどこかで会えたらいいな、なんて
ただ漠然とそう思った。
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はび - いつもドキドキしながら読ませてもらってます！！(T ^ T)応援しています！頑張ってくださいっ ！！ (2018年6月22日 23時) (
レス) id: 1a6434a690 (このIDを非表示/違反報告)
美波(プロフ) - ドキドキしながら読んでます(；＿；)これからも応援してます！ (2018年6月18日 23時) (レス) id: e8d9010515 (このIDを非表示/違反報告)
moema(プロフ) - いつもキュンキュンしながら見てます！これからも頑張ってください！ (2018年5月6日 0時) (レス) id: 43f5e476de (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：むう
| 作成日時：2018年4月25日 22時
