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Side of You
『俺の、何…知りたい？』
「んー………無難だけど、好きなこととか？？」
『ふは、ならさ』
「うん？」
『今日はお互いの好きなことが
あるところに1つ行こうよ』
駅前まで歩くと彼が向かった先は自転車置き場。
自分の自転車を出すと暫く押しながら歩いてたのに
いきなり乗り始める。
不思議に思ってると乗って、と指される後ろ。
びっくりして目を丸くする私の手を引いて
強引に後ろに腰を下ろされた。
「え、優斗くん？！」
『ちょっと遠いから自転車で行こう。
…ちゃんと掴まってね』
「いいよ！！絶対優斗くん漕ぐのキツいし…！！」
『こう見えても俺、足には自信あるんだよね(笑)
はい、しゅっぱーつ！！』
「ひゃ…っ？！」
得意気に笑う彼がペダルを漕ぎ始める。
最初は緊張と申し訳なさで
控えめにしか彼のお腹に腕を回してなかったら
いきなりぐっとその手を掴まれて。
「ゆ、優斗く…！！」
『こっから坂だからマジで掴まれって！！(笑)
俺、殺人犯にはなりたくねぇから！！』
「っ〜……、もう！！」
半ばヤケになりながら
ぎゅっと彼にだきつくように腕を回すと
笑いながら合格ー！なんて言う声が聞こえてくる。
恥ずかしすぎて優斗くんの顔見れない。
早くその目的地まで着くのをただただ祈って
でも背中の心地良さや、改めて感じた
彼の香りにもちょっとだけ胸を揺らした。
『到着、っと』
「…………えっと、バッティングセンター？？」
『うん。俺、野球部なんだよね』
「そうなんだ…！！」
『だから俺が好きなことその1、野球！(笑)』
初めて来たバッティングセンターは
まさかの優斗くんと一緒。
見ててね〜、っていつもの
調子で柔らかい感じだったのに
バットを握りしめた瞬間、彼の表情が変わった。
真剣な目、まっすぐな視線。
優斗くん、本気の時ってこんな顔するんだ。
スポーツしてる男子は4割増
なんて聞いたことあるけど
ほんとにそうかもしれない。
「っ、凄い！！！ほとんどホームラン？！」
『へへ、今日はなんか調子良さげ(笑)』
ひと段落終わった優斗くんの結果は
私の予想を余裕で超えてしまってびっくり。
ぽかん、としてる私に向かって
嬉しそうにピースをする優斗くんの顔は
いつもの何倍もキラキラしてた。
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はび - いつもドキドキしながら読ませてもらってます！！(T ^ T)応援しています！頑張ってくださいっ ！！ (2018年6月22日 23時) (
レス) id: 1a6434a690 (このIDを非表示/違反報告)
美波(プロフ) - ドキドキしながら読んでます(；＿；)これからも応援してます！ (2018年6月18日 23時) (レス) id: e8d9010515 (このIDを非表示/違反報告)
moema(プロフ) - いつもキュンキュンしながら見てます！これからも頑張ってください！ (2018年5月6日 0時) (レス) id: 43f5e476de (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：むう
| 作成日時：2018年4月25日 22時
