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Side of You
『じゃあさ、ちょっと付き合ってよ』
「え、ちょ…っ」
『大丈夫。暗くなる前には送るから』
「そういう問題じゃないよ！！」
『……………どういう問題？？』
「いや、えっと……
なんで私なのかな、とかほら…」
思わず言葉を濁すけど、半分正解で半分不正解。
1番の問題は、ぎゅっと握られてる手だもん。
一気に上がる心拍数。
繋いでる手から伝わっちゃってたらどうしよう。
きょとん、としてる彼は天然なのか計算なのか
もうどっちか分からない。
『そんなの簡単だよ。会いたかったから』
「へ、？！」
『会いたかったから来ちゃった(笑)…それだけ』
ぎゅっと握り直される手と見つめられる瞳。
吸い込まれちゃいそう、なんて
漫画みたいなこと思うくらいまっすぐで。
あぁもう、完全に優斗くんのペースだ。
『ほんとは連絡、しようと思ったんだけどさ』
「う、うん…」
『いざ打つってなると文面に悩んじゃって(笑)
………で、2日も送れないままだったから
会いに行った方が早いかなって』
「えっと………優斗くんがLINEで
緊張したってこと？」
『っ………、そういうのは聞き流していいの！！』
頭をぐしゃぐしゃっと掻きながら
たどたどしく紡がれた言葉は彼には似合わなくて
携帯を片手に悩んでる姿を想像すると
少し笑えてきてしまう。
恥ずかしくなったのか私から目を逸らして
い、行くよ！なんて腕を引く優斗くん。
相変わらず笑ったままの私を見て
優斗くんはちょっとだけ不貞腐れてるみたいだ。
「優斗くん」
『……うるさい、まだこっち見ないで』
「拗ねないでよ(笑)」
『これで分かったろ、女の子慣れしてないって』
「まだそれ気にしてたの？」
『そりゃ…、遊び人とか思われてたら、
やだし……』
優斗くんの意外な一面に
なんだか距離が縮まったような気持ちになる。
ちょっと可愛いかも。
そんなふうにも思えて。
「思ってないよ、そんなこと(笑)」
『………なら、いいんだけどさ』
「ねぇ、この前私のこと知りたいって
言ってくれたよね？」
私より熱い彼の手のひら。
なんだかちょっときゅんと胸が鳴る。
「私も、優斗くんのこと知りたい」
他にはどんな優斗くんがいるんだろう。
ただ純粋にそう思った。
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はび - いつもドキドキしながら読ませてもらってます！！(T ^ T)応援しています！頑張ってくださいっ ！！ (2018年6月22日 23時) (
レス) id: 1a6434a690 (このIDを非表示/違反報告)
美波(プロフ) - ドキドキしながら読んでます(；＿；)これからも応援してます！ (2018年6月18日 23時) (レス) id: e8d9010515 (このIDを非表示/違反報告)
moema(プロフ) - いつもキュンキュンしながら見てます！これからも頑張ってください！ (2018年5月6日 0時) (レス) id: 43f5e476de (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：むう
| 作成日時：2018年4月25日 22時
