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40*Together ページ43

そんなこんなでククルーマウンテンなんだけど……。



「久し振りね、Aさん」

「どうもです……キキョウさん」

「其処に座って頂戴。紅茶でいいかしら?」

「何でも構わないです」



キキョウさんに捕獲されたのが10分前。

自分でも“しまった”と思ったけど時既に遅し……。



「ハンター試験に受かったんですってね。イルミから聞きましたわ」

「えぇ、まぁ……」

「キルには会ったのかしら?」

「会いましたよ。腕を上げましたね」

「でしょう? 家出する時に私とミルキを刺して飛び出したんですもの」

「あぁ、耳にしましたよ……。お怪我の方は大丈夫ですか?」

「えぇ、お陰様で」



あー、紅茶思いっきり毒入りだ。

何ともないけど美味しくない……。



「……キルアは、どうしていますか?」

「独房に入っています」

「そう、ですか」



案の定、独房か。

どうせミルキがいるんだろうな……。



「行きますか? Aさんからも何か言ってあげて下さい」

「いや……。いえ、行かせて頂きます」

「場所は御存知よね?」

「えぇ、勿論です」



一人で行った方が都合が良い。

ミルキなら私で抑え込めるし。


薄暗い独房への道。

鞭の音と、ミルキの声が聞こえる。



「誰だ!」

「私……Aだよ、ミルキ」

「A!? 何で此処にいるんだよ……!」

「仕事帰りにイルミに飛行船を回して貰ったの。それと私情でね」

「……そうなのか」

「少しだけ、外してもらえる?」

「あぁ、Aが言うなら」



ミルキはそう言うと独房から離れて行き、見えなくなった。


それを確認すると私はキルアに近付いた。



「キルア……聞こえてる?」

「あぁ……。お前、ギタラクルが兄貴だって知ってたんだな」

「うん……。キルアに言わなきゃとは思ったけど私も御父様の言い付けのせいで怖くて……」

「いいよ、別に」



そのせいで考えすぎた結果、不制御を起こしたんだけど……。



「……そうだ。一つ良いこと教えてあげる」

「何?」

「ゴンとクラピカとレオリオが此処に向かってる。キルアを連れ戻すために」

「!?」

「彼らが必ず迎えに来てくれる。その時は私も一緒に行くよ」

「いいのかよ……」

「多分ね。まあ、どうにかなるよ、その場その場で考えればいいんだから」



(たまに楽観的だよね、キミって♦)
(堅物のつもりはないもの)

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設定タグ:HUNTER×HUNTER , ハンターハンター , 幻影旅団   
作品ジャンル:アニメ
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久遠深ヶ - 水晶さん» ありがとうございます。評価のことは気にしません。逆に創作意欲を煽られた感じですね(笑) 主人公ちゃん、何か不思議ですよね。自分でも思いますw タメで話すけど、やっぱり敬語が抜けきらなくて……。これからも頑張りますので宜しく御願いします。 (2015年11月18日 23時) (レス) id: b419e6a38f (このIDを非表示/違反報告)
水晶(プロフ) - 初めまして。とても面白いです。低評価はきっと悪戯のようなものなので気にせずに更新頑張ってください。とても読みやすく、夢主のキャラも個性的でとってもいい小説だと思います。 (2015年11月18日 22時) (レス) id: 6f1547238d (このIDを非表示/違反報告)
久遠深ヶ - 餅兎さん» ありがとうございます。此処に来れなかった数ヶ月の間に燻っていたものが色々爆発しまして、今作に至ります(笑) ルーン文字の原案はあのルーン文字で合ってます。私が歴史を好きなものですから……。コメントありがとうございます。これからも宜しく御願いします。 (2015年11月14日 22時) (レス) id: b419e6a38f (このIDを非表示/違反報告)
餅兎(プロフ) - 新作おめでとうございます。今作の主人公ちゃんも不思議な雰囲気を持っていますね(*^^*) 久遠深ヶ様が執筆されるキャラは魅力的で憧れます。ルーン文字ってあのルーン文字でしょうか? 神秘的で素敵ですよね!。その辺のセンスの良さにも脱帽です笑 更新待ってますね。 (2015年11月14日 15時) (レス) id: 86d4d39a52 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:久遠深ヶ | 作成日時:2015年11月12日 15時

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