26*Moment ページ29
ゼビル島に到着後、私は3番目に船から降りた。
取り敢えず、少し進んで大きめの木の上に待機。
「
この場所から船は見えている。
一人一人の顔をよく確認しておこう……。
「……殺気出して近付けないようにしても場所がバレたら仕方ないしな」
其処が難点。
まあ、見つかったら応戦するしかないか。
「あ、キルアたち……」
ヒソカとイルミの行動に注意かな。
あとは頭がバカそうな奴ら。
三次の時のトンパとかいう丸い奴とか。
ま、暇だし寝ようかな。
誰もいないし。
念のため円だけはしておこう。
そうして目を閉じれば、すぐに微睡みの中の落ちていった。
***
懐かしくも思い出したのはゾルディック家に招かれた日の事。
仕事先で知り合ったイルミに気に入られて、引き摺られる様にして連れて来られた。
「父さん、この子が仕事先で知り合った子」
「あ、えと……A=ルーン・ヴァナヘルツ、です」
「ルーン族の生き残りか」
「はい」
初めて目の当たりにしたシルバさんは恐ろしかった。
イルミより何倍も。
「A、オーラの総量もすごいんだけどやっぱりナイフ捌きには驚いたよ」
「言わなくていいよ……」
「興味があるな。系統は?」
「……特質です。バレたところで大した能力でもないです」
威圧感に気圧される。
ホントに怖い。
父親である、アンリエルの様に……。
イルミの兄弟たちは個性的だった。
キルアはイルミのお気に入り。完全な暗殺者に仕立て上げようと彼は必死だ。
ミルキは暗殺より、情報に強い感じ。ママとパパが大好きそう。
カルトはキキョウさんに付きっきり。才能は流石と言ったところ。
そして、気付いたことがある。
ゾルディック家は何かを隠している。
かと言って、
よって、知る術がなかった。
でも、知ることが出来た。
キルアが、教えてくれた。
誰にも口外しない約束で。
ギブアンドテイクの取引をしたのだ。
“私の命に関わる秘密と”。
彼が教えてくれたのはもう一人の兄弟の存在だった。
(絶対内緒だからな!)
(分かってるよ。私とキルアの約束だもの)
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久遠深ヶ - 水晶さん» ありがとうございます。評価のことは気にしません。逆に創作意欲を煽られた感じですね(笑) 主人公ちゃん、何か不思議ですよね。自分でも思いますw タメで話すけど、やっぱり敬語が抜けきらなくて……。これからも頑張りますので宜しく御願いします。 (2015年11月18日 23時) (
レス) id: b419e6a38f (このIDを非表示/違反報告)
水晶(プロフ) - 初めまして。とても面白いです。低評価はきっと悪戯のようなものなので気にせずに更新頑張ってください。とても読みやすく、夢主のキャラも個性的でとってもいい小説だと思います。 (2015年11月18日 22時) (レス) id: 6f1547238d (このIDを非表示/違反報告)
久遠深ヶ - 餅兎さん» ありがとうございます。此処に来れなかった数ヶ月の間に燻っていたものが色々爆発しまして、今作に至ります(笑) ルーン文字の原案はあのルーン文字で合ってます。私が歴史を好きなものですから……。コメントありがとうございます。これからも宜しく御願いします。 (2015年11月14日 22時) (レス) id: b419e6a38f (このIDを非表示/違反報告)
餅兎(プロフ) - 新作おめでとうございます。今作の主人公ちゃんも不思議な雰囲気を持っていますね(*^^*) 久遠深ヶ様が執筆されるキャラは魅力的で憧れます。ルーン文字ってあのルーン文字でしょうか？ 神秘的で素敵ですよね！。その辺のセンスの良さにも脱帽です笑 更新待ってますね。 (2015年11月14日 15時) (レス) id: 86d4d39a52 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：久遠深ヶ | 作成日時：2015年11月12日 15時
