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25*Step ページ28

「ねえ、キルア。シルア、ヒソカと話してるよ」

「あぁ……」

「キルア、Aとは一体何者なんだ?」

「俺から言っていいものか分からない。でも、仕事以外では普通に年相応の女だし……」

「でも、信用ならねぇよなぁ」

「……」



キルアはヒソカと話すAに目を向ける。

ヒソカの目と一切視線を合わせずに自然に話を交わしている。



「あ、シルアこっちに来た!」



Aは長髪を海風にさらしながら、静かに歩いて来た。



「みんなで会議でもしてた? 私は信用ならない、って」

「!?」

「クラピカ、私が秘密を教えたのは警戒を解くため。
 私にとってあの秘密は一歩間違えれば、命取りになる情報。死に直結すること。
 心臓剥き出しのまま、貴方の目の前にいるも同然」

「……そう、だな」



クラピカはAの目を見た後、俯き、そう答えた。



「おいおい、秘密って一体なんだよ」

「試験に合格したら教えてあげても良いよ」

「クラピカには贔屓か!」

「いや、俺も知ってる」



キルアが手を上げながらそう言うとレオリオは怒った。



「ムキーッ!」

「ゴンは、それまで待っててもらえる?」

「勿論! シルアが話したくなった時まで待つよ!」

「! ……ゴンは良い子だね。私、此処まで心が綺麗な子、初めて見たかもしれない」



Aは驚き、ゴンの頭を優しく撫でるとゴンは恥ずかしそうに小さく笑った。



「あっ、ずりぃ!」

「キルアもしてあげよっか」



Aは二人の頭を静かに撫で続けた。



「ねぇ、シルアはどうしてハンターになろうと思ったの?」

「仕事のため、かな。それが一番の目的」



自然な微笑みを浮かべ、Aはそう言った。



「俺はね、ジンに会うためにハンターになるんだ」

「ジン……ジン、フリークス? お父さん?」

「うん!」

「素敵だね、すごく」



目的があるなんて素敵。

しかも、お父さんに会うために。



「なあ、お前の職業って何なんだよ。キルアが言いずらそうにしてんだけどよ」

「キルアの反応の通り。言いずらい職業してるんだよ」

「まさかっ」

「変態な方で考えないでよね」

「わ、悪い……」



Aは溜息を吐くと、再び口を開いた。



「裏の仕事、って言っておこうかな」



(隠すね♣)
(一般人に暗殺者何て言ったらどうなるかわかりでしょ)

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設定タグ:HUNTER×HUNTER , ハンターハンター , 幻影旅団   
作品ジャンル:アニメ
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久遠深ヶ - 水晶さん» ありがとうございます。評価のことは気にしません。逆に創作意欲を煽られた感じですね(笑) 主人公ちゃん、何か不思議ですよね。自分でも思いますw タメで話すけど、やっぱり敬語が抜けきらなくて……。これからも頑張りますので宜しく御願いします。 (2015年11月18日 23時) (レス) id: b419e6a38f (このIDを非表示/違反報告)
水晶(プロフ) - 初めまして。とても面白いです。低評価はきっと悪戯のようなものなので気にせずに更新頑張ってください。とても読みやすく、夢主のキャラも個性的でとってもいい小説だと思います。 (2015年11月18日 22時) (レス) id: 6f1547238d (このIDを非表示/違反報告)
久遠深ヶ - 餅兎さん» ありがとうございます。此処に来れなかった数ヶ月の間に燻っていたものが色々爆発しまして、今作に至ります(笑) ルーン文字の原案はあのルーン文字で合ってます。私が歴史を好きなものですから……。コメントありがとうございます。これからも宜しく御願いします。 (2015年11月14日 22時) (レス) id: b419e6a38f (このIDを非表示/違反報告)
餅兎(プロフ) - 新作おめでとうございます。今作の主人公ちゃんも不思議な雰囲気を持っていますね(*^^*) 久遠深ヶ様が執筆されるキャラは魅力的で憧れます。ルーン文字ってあのルーン文字でしょうか? 神秘的で素敵ですよね!。その辺のセンスの良さにも脱帽です笑 更新待ってますね。 (2015年11月14日 15時) (レス) id: 86d4d39a52 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:久遠深ヶ | 作成日時:2015年11月12日 15時

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