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16*Hate ページ18

「それにしても、真っ黒だな」

「職業柄、いつも命の危険に晒されてるんでね」

「確かにな。お前の場合は人並み以上に危険か」

「そういうこと」

「Aの――」

「シルアでいいよ」

「シルアの職業って?」

「言っても幻滅しない?」

「うん、何でも平気だよ」

「暗殺業と情報屋。しかも結構危ない感じの」

「てことはシルアは強いんだね!」



そっちに行くの!?

暗殺で反応しないの!?

この子、相当変な子だ!!



「ゴン。Aが驚いて硬直してる」

「え? どうして?」

「やっぱ何でもない」



想定外のゴンの返答に驚くAが、

何故、驚いているのか分かっていないゴンにキルアは手を頭に当て、溜息を吐いた。



「キルアの方が強いよー。あはは……」

「嘘吐くな!!」

「あはは! 二人は仲がいいんだね!!」

「「それほどでもない」」



……。

この子は、ゴンの瞳は私たちと比べ物にもならないくらいに純粋だ。

優しい目。

住む世界が違う。



「あ、ほら! 試験始まるんじゃない?」

「本当だ!」

「A、行こう……ぜ」



キルアがそう言い切る前にAは姿を消した。

Aがいたであろう場所には1枚の紙切れが落ちていた。

誰にも読めない、ルーン文字で“いつか”と。



一次試験は取り敢えず、“サトツ”という試験官についていくこと。

ローブが暑苦しいのは仕方がない……。



「やあ、A♥」

「くんな!」

「照れなくてもいいんだよ♠」

「どうしたらこれが照れてる様に見えるの!?」



この人の目……否、頭、やっぱりおかしい。

ヒソカは危ない奴。



「そう見えるんだけどな♦」

「俺も違うと思う」

「え、誰」



カタカタ言ってる人。

……い、イルミ!?



「イルミ……!?」

「あ、覗いたでしょ」

「反射的に。危険を察知したんです」

「んー、でも、此処ではギタラクルって呼んで」

「うわー、キルアのストーカー」

「殺すよ?」

「ひっ」



やっぱり怖い。

これは怖い。



「ペットみたいだね♣」

「うーん……Aがペットか。悪くないね」

「絶対殺される……」

「え? A何か言った?」

「何も御座いません」



(恐怖のどん底に着地してる)
(そんなに怖い?)
(怖いの!!)

17*Word→←15*Meet



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作品ジャンル:アニメ
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久遠深ヶ - 水晶さん» ありがとうございます。評価のことは気にしません。逆に創作意欲を煽られた感じですね(笑) 主人公ちゃん、何か不思議ですよね。自分でも思いますw タメで話すけど、やっぱり敬語が抜けきらなくて……。これからも頑張りますので宜しく御願いします。 (2015年11月18日 23時) (レス) id: b419e6a38f (このIDを非表示/違反報告)
水晶(プロフ) - 初めまして。とても面白いです。低評価はきっと悪戯のようなものなので気にせずに更新頑張ってください。とても読みやすく、夢主のキャラも個性的でとってもいい小説だと思います。 (2015年11月18日 22時) (レス) id: 6f1547238d (このIDを非表示/違反報告)
久遠深ヶ - 餅兎さん» ありがとうございます。此処に来れなかった数ヶ月の間に燻っていたものが色々爆発しまして、今作に至ります(笑) ルーン文字の原案はあのルーン文字で合ってます。私が歴史を好きなものですから……。コメントありがとうございます。これからも宜しく御願いします。 (2015年11月14日 22時) (レス) id: b419e6a38f (このIDを非表示/違反報告)
餅兎(プロフ) - 新作おめでとうございます。今作の主人公ちゃんも不思議な雰囲気を持っていますね(*^^*) 久遠深ヶ様が執筆されるキャラは魅力的で憧れます。ルーン文字ってあのルーン文字でしょうか? 神秘的で素敵ですよね!。その辺のセンスの良さにも脱帽です笑 更新待ってますね。 (2015年11月14日 15時) (レス) id: 86d4d39a52 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:久遠深ヶ | 作成日時:2015年11月12日 15時

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