38.知らぬが仏 ページ40
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「…レトさんも、大した想像力だね」
レト「…そうやね」
キヨさんはそう吐き捨てたけれど
明らかにさっきより反応が暗い
その時、私はふと何かを思い出した
『私も気になってる事、あるんですけど』
「Aさんまで…」
私はゴクリと固唾を飲んでから口を開いた
『レトくんを襲ったハンターαを倒した小型硫酸弾……何故それをキヨさんが持ってたんですか？』
「それは言ったじゃん、寮に置いてあったって」
『それならわざわざ薬品倉庫に置いておく必要も紙に書く必要もなくないですか？
そんな簡単に誰かが外に持ち出してるなら
理由としてはキヨさんが鍵を持ってるなりして薬品倉庫を開けてとった、もしくは……硫酸弾の常時保持を認められた研究員だったとか？
でもキヨさんは言いましたよね、薬品倉庫の鍵は持ってないって』
「Aさん落ち着いて、寮に置いてあったんだよ。
鍵無くても持てるのは当たり前だし、研究員かもしれないってことに関しては想像でしょ？
しかもこんな緊急事態なんだ、元々ここの人が硫酸弾を使って息絶え、寮に置いたんじゃない？」
『じゃあなんで今鍵がかかってるんですか？
緊急時、ハンターαに襲われてたりする時に硫酸弾取ってから一手間使って鍵なんて閉めますか？
キヨさんの言うことだと�狠�かが後で電子ロックかけた�瓩辰道�実がないと成立しません
それに、あのハンターは普通の銃ではなく硫酸弾じゃないと効かないっていうのをキヨさんが知ってるのもおかしいです
……キヨさんのこと噛んだ感染者が、音に敏感だってことを知ってるのも』
キヨさんの額から、一筋の汗が零れた
そして彼はまた小さく笑う
こんなこと言いたくなかった。
キヨさんを疑うなんてしたくなかった。
こんなこと…言う必要がない状況であってほしかった。
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「皆、鋭いなぁ……」
牛「じゃあ、やっぱり……」
「ほとんど正解だよ
強いていえば俺は�猯音醒討両鏤�保持を認められた研究員である�瓩�満点の回答かな」
『な…んで、キヨさんが…こんな、事を？』
昔のキヨさんと今のキヨさんを思わず重ねてしまった
全く違う意味を含む笑顔は、
もう私の好きだった頃の彼ではなかった
「まぁ寮に置いてあったってのも嘘じゃないよ
だって俺の使ってた寮のサイドテーブルの中に大事に入れて置いてたからね」
キヨさんはゆっくり両手を上げる
「はは、早く殺せよ
ガッチさんの今向けてる銃を俺に…
今までみたいに、バァン…ってさ」
彼のその顔には、後悔の念なんて何一つないように見えた
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さんご(プロフ) - シャオランさん» わ〜！！嬉しいです😭この小説書いて良かったです！！ぜひぜひ何回も読んでやってください😌❤️コメントありがとうございました！！ (2022年4月30日 19時) (
レス) id: 435cdb899d (このIDを非表示/違反報告)
シャオラン(プロフ) - 今まで読んだ中で1番好きな小説です！もう1回読みたいと思わせるような小説で、画像などのクオリティが凄すぎてもうこれをゲームとしてプレイしたいとまでなりました！！素敵な小説ありがとうございます。 (2022年4月18日 17時) (レス) @page44 id: 3b3e01edc0 (このIDを非表示/違反報告)
さんご。(プロフ) - にこりさん» 嬉しいですありがとうございます；−；画像頑張った甲斐がありました！他の作品も読んでくださってるとの事なので、これからも頑張ります！ (2021年9月18日 12時) (レス) id: 964fb42fef (このIDを非表示/違反報告)
にこり(プロフ) - こういうタイプの小説初めて読みました！画像とか凝ってて面白かったです。他の作品も読んでいます素敵な作品をありがとうございました！ (2021年9月18日 8時) (レス) id: 77e29caa07 (このIDを非表示/違反報告)
さんご。(プロフ) - sugarさん» ありがとうございます！楽しんでいただけたなら嬉しいです(*´ `*) (2021年9月3日 10時) (レス) id: 964fb42fef (このIDを非表示/違反報告)
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