29.お前は誰だ ページ31
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『佐々木、さん？あの、銃…』
「っるせぇ！！動くな！！」
『っ…、なんで…佐々木さん…』
私が彼の元に寄ろうとすると、佐々木さんは改めて銃の照準を私に向けなおした
声色からして、穏やかでない事は明らかだった
「今近づいたら撃つぞ……俺の質問に答えろ」
『はい…答えられることならなんでも答えます』
「お前は今…何歳だ？」
『26歳です』
「住所は？」
『住所…って、佐々木さんの隣の部屋じゃないですか！』
「……いつからこの研究所に関わってんだ」
『つい数時間前…ですかね？』
私がそう答えると、彼は安心したように静かに銃を下ろした
「……わりぃ、俺の勘違いだ
本当にごめん……ごめんな」
『大丈夫、です……こんな状況ですから不安になっちゃう事は誰でもあると思いますから』
「違う…！……俺は可笑しくなったわけじゃねぇんだよ」
『す、すみません…っ』
「……キヨ達はどうした」
『見たことも無い感染者が出てきて、私を守るために私だけ逃がして戦ってくれました……』
「本当だろうな？その話」
『え？本当です……っ！』
「お前が殺したとかじゃねえよな？」
『……なんで私がそんなこと……！する意味が分からないです！！
それにきっと2人は生きてますから！！
佐々木さん、どうしたんですか……。私何かしましたか……？』
状況のストレスで精神がやられてしまったわけではなさそうに見える
ただ、私のことを信じていない目。
「分かんねぇ…っ。俺だって分かんねぇよ……」
『佐々木さん…落ち着いてください』
その時、佐々木の胸元がゴソゴソと動いた
ソレの動きは段々と大きくなっていく
そして、佐々木さんの上着の内側から何かが飛び出してきた
「…あっ、ひなた！！！！まて！」
そこから出てきたのは、小さなチンチラだった。
私はチンチラが逃げ回る前にスッとすくいあげて抱っこをした
『…佐々木さん、この子は？』
「俺の、家族だよ…ひなたって言うチンチラの…家族。
……つうかなんでお前ひなたの事抱っこ出来んだよ…」
『私も動物好きですもん！昔、うちにもデグーの家族がいましたし』
「ちげーよ、だってお前からしたらソイツがウイルス持ってる可能性もあるだろ！
それにそういうネズミ系のやつはウイルス持ってたら蔓延させやすいし…」
私はそれを聞いて『確かに』と納得する
『でも、この子が逃げてから必死になって名前呼ぶってことはそれ程大切な子ってことでしょう？
佐々木さんの大切な子だって思ったら…思わず抱っこしちゃいました』
「…A」
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さんご(プロフ) - シャオランさん» わ〜！！嬉しいです😭この小説書いて良かったです！！ぜひぜひ何回も読んでやってください😌❤️コメントありがとうございました！！ (2022年4月30日 19時) (
レス) id: 435cdb899d (このIDを非表示/違反報告)
シャオラン(プロフ) - 今まで読んだ中で1番好きな小説です！もう1回読みたいと思わせるような小説で、画像などのクオリティが凄すぎてもうこれをゲームとしてプレイしたいとまでなりました！！素敵な小説ありがとうございます。 (2022年4月18日 17時) (レス) @page44 id: 3b3e01edc0 (このIDを非表示/違反報告)
さんご。(プロフ) - にこりさん» 嬉しいですありがとうございます；−；画像頑張った甲斐がありました！他の作品も読んでくださってるとの事なので、これからも頑張ります！ (2021年9月18日 12時) (レス) id: 964fb42fef (このIDを非表示/違反報告)
にこり(プロフ) - こういうタイプの小説初めて読みました！画像とか凝ってて面白かったです。他の作品も読んでいます素敵な作品をありがとうございました！ (2021年9月18日 8時) (レス) id: 77e29caa07 (このIDを非表示/違反報告)
さんご。(プロフ) - sugarさん» ありがとうございます！楽しんでいただけたなら嬉しいです(*´ `*) (2021年9月3日 10時) (レス) id: 964fb42fef (このIDを非表示/違反報告)
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