00.出会い ページ1
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あの人と出会ったのは、今の高校を受験するために勉強に勤しんでいた時のことだった。
私は図書館へ
あの人はどこかのコンビニへ向かうために。
参考書を抱え、頭の中で英単語を唱えながら歩く私と
友人と肩を並べ、スマホをいじりながら歩くあの人。
偶然、同じ道を歩いていただけなのに。
『きゃっ』『うわっ！』
彼と身体がぶつかった。
散らばる参考書と焦る彼。
「すみません！前、見てなくて…」
『大丈夫です！私こそ、周り見れてなかったから』
彼は私が落とした参考書を拾い上げると、それをじっと見た
「……俺も、ここ受験するんです！」
『え、そうなんですか！？』
「へへ、はい！……また、高校で会えたらいいすね」
『ふふ、ですね』
ニシシ、と彼は懐っこい笑顔を見せると「じゃあ、また」と言ってお友達と私の横を通り過ぎていった。
なんだろう、この音
「またスマホ見てる!ながらスマホしてるからぶつかるんだべ!?」
「期間限定ガチャやってんだよ!」
「つか、そんな事よりさっきの子可愛かったよね」
……心臓の音、だ
後ろを振り返って背の高い彼の姿を見ると、感じる鼓動
そして段々と熱を持つ頬。
なに、これ。
その気持ちの正体に気がつく前に彼は私の視界からいなくなってしまった。
結局その正体に気づくことは出来なくて
私はそのまま図書館へと向かった。
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さんご。(プロフ) - みなみさん» ありがとうございます〜！！がんばります！！ (2021年10月26日 20時) (
レス) id: 964fb42fef (このIDを非表示/違反報告)
みなみ - 続きが気になります。面白いです。更新頑張ってくださいね！ (2021年10月26日 5時) (レス) id: 36491d0673 (このIDを非表示/違反報告)
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