逃亡53日目 ページ5
.
俺は分かっていた筈だった
そろそろ警察が来てもおかしくは無いと。
だけどいざそう言われると動揺が隠せない
P｢ごめん、なるべく引き離してたんだけどもう限界だった……｣
｢そうだったんか……ありがとうね｣
P｢いいや…違う…途中まで強プレイヤーでも最後に負けたら終わりなんだよ…それはGAME OVERなんだよ…｣
P-Pは眉を八の字にして今にも泣きそうな顔をしていた
簡潔に言ってしまえばP-Pは共犯者では無い事を装えているのに、何故そんなに俺らの為に悩むのか？
『いえ…GAME OVERにはなりません』
｢｢え…｣｣
俺らが俯いて悩んでいると、Aちゃんは強い声で言った
『警察が来てからが本編でしょう？』
｢…ははっ、そやな｣
あぁ、この子も
俺らに毒されたのか
P｢俺とレトさんとAさんのパーティか(笑)
俺の最後の役割は……いや、最初から最後まで2人を守ること。｣
｢P-P、信じてるで｣
P-Pはこくんと頷く
『レトルトさん』
『約束、果たしましょうね』
｢当たり前やろ。｣
俺らは顔を見合わせて、｢絶対に逃げ切ろう｣と心に誓った
.
今、何時なのだろうか
知らぬ間に俺ら3人は寝てしまっていたようで、当たりを見ると若干日が差し込んでいる
スマホをつけ、明るいブルーライトに一瞬目を細める
朝の3時か…
本当はこんなことをしている場合じゃない
逃げないといけないんだけど
気持ちよさそうに寝ているAちゃんを見ると、もう少し寝かせてあげたいという気持ちになってしまう
｢おい、P-P｣
俺は少し小さな声で、P-Pを揺する
P｢あ…レトさん…おはよー……｣
P-Pはテーブルに置いてあるメガネを手探りで取り、かけた
P｢…すっげー可愛いね……この子｣
P-PはAちゃんの顔を見てボソッと呟いた
｢…は？｣
P｢何、ごめんて。手出すわけじゃないし…｣
俺は｢…そう｣とだけ返す
P｢…Aちゃんが誘拐されて、レトさんちに住んでる期間が約１ヶ月、ここに引っ越してきてから約１ヶ月。合計2ヶ月か｣
｢…早いね｣
P｢人って2ヶ月ずっと一緒に暮らしてると、家族以上に情がわくものなんだね｣
P｢まぁ、それは彼女の家庭環境のせいなんだろうけど…｣
と言うP-Pは何処か悲しげな顔をしていた
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 222人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「実況者」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
さんご(プロフ) - あきらさんさん» ありがとうございます、、！あきらさんがこの小説に出会ってくれたことが先ず嬉しいですし、楽しんでくれて何よりです🤲´- (11月13日 1時) (
レス) id: b4a1483ffc (このIDを非表示/違反報告)
あきらさん(プロフ) - え…泣いてもいいですか？すごい泣きそうで、切ない、けど2人や周りから言えばハッピーエンド。その裏には新たな真相が隠されている…。おなかいっぱいです…！！！めちゃくちゃ大好きです！この作品が読めた事がとても嬉しいです！ (9月17日 17時) (レス) @page30 id: af4a079e32 (このIDを非表示/違反報告)
さんご(プロフ) - moka、さん» まず2年近く前の小説を今なお読んでくださってることがすごく嬉しいです、、。楽しんで読んでいただけて、さらにコメントまでいただけるなんて本当に書いてよかったと思えます😚💓これからも自作をよろしくお願いします！コメありがとうございました💕 (2022年6月30日 14時) (レス) id: 435cdb899d (このIDを非表示/違反報告)
moka、(プロフ) - 有りの結末がとても気に入っております！！メインの二人だけでなく、他の人達もちゃんと考えられていて本当に凄いですね…！つい興奮してしまい、長文すみません…笑 まだまだ文字数が足りなさすぎる…笑この作品に出逢えて本当に良かったです！ありがとうございました (2022年6月29日 23時) (レス) id: 6967548606 (このIDを非表示/違反報告)
moka、(プロフ) - 夢主ちゃんが腕を打たれ、レトさんが捕まり…までの展開がもう泣きそうになるぐらい切なくて……あとは無罪になった真相や、レトさんが実は元殺人者だったところはゾッと鳥肌がたってついはしゃいじゃいました…笑 メンヘラヤンデレ大好きなので個人的にはアフター (2022年6月29日 23時) (レス) @page29 id: 6967548606 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
