【rtrt】 誘拐犯と私 2【実況者】

真相・3 ページ26

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クラス中がどよめいた




唐突に先生が「宮原Aさんは昨日から家に帰っていないそうなの」と言ったから。




もちろんその日彼女は学校に来ていなかった





みんなが色んな考察を飛ばしたっけ





「虐待に耐えられなくなったのかな」とか「✕✕先生のセクハラに耐えられなくなったのかな」とか。





でもね、誰も私達のことを疑ったりなんてしなかった





それくらい従順な子達だった。





悪く言えば、洗脳済みって所かな





男子達はバカだから私達がAを追い込んだことを知らなかったんだろうね





それから数週間、Aが居なくなったおかげで私と萌乃は上機嫌だった





私達を邪魔する人が居なくなったんだもん。





おかげで小テストのテストはクラスで私が1番だったし、体育競技の時は萌乃が1番だったわ。






そんな私達が夢見た高校ライフを続けたある日の事だった






私と萌乃とモブちゃん達はいつも通り昼休みに使われていない3年D組の教室に入った






本当は立ち入り禁止のはずだけれど、私たちがカーストが高いためか先生は見て見ぬふりをしていた






使われていない教室といえど、椅子や机はある程度置かれていた






私と萌乃はその中から綺麗なイスを選んで腰かける






A子達は立って、私たちを取り囲んだ






A子「今日の体育の時間の萌乃ちゃんすっごくかっこよかったよ！」






B子「んね！つむちゃんの小テストも見習わなきゃな〜‪w」





「そう？ありがとう、よかったら今度教えてあげるけど」





萌「萌にも教えてーっ！」






C子「いいなぁっ！私も私も！」





皆が私達を見て笑顔になった





やっぱり学園生活はそうでなくちゃ





中学の時、萌乃と出会ってからクラスの中心は私達だって決まってたんだから。





「あ、そろそろいちごミルク飲みたいなぁ」





萌「あ！私も飲みたいっ！」





C子「しょうがないなぁ、ちょっと待っててね！」





D子「すぐ買いに行って来るねっ！」






A子からD子はニコニコしながら校庭にある自販機へと向かった






いちごミルクはあそこの自販機限定だからだ






萌「…いい子たちだねぇ」





「そうね、ホント単純」





萌「今頃Aはどうしてんのかな？誘拐されてるならついでに殺されとけっつーの」





モブちゃんたちが居なくなった途端萌乃はこれだ





まぁ、あんなにぶりっ子してたら私も仲良くなろうと思わなかっただろうし





2人が仲良くしてこれた理由もここにあるのかもしれない

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