逃亡51日目 ページ3
｢俺なぁ、｣
レトルトさんは私の頭を撫でたあと、空を見上げて言った
｢Aちゃんにいっぱい助けられたんやで｣
その言葉はあまりにも予想外で
私の心に染み込んでしまった
涙が溢れそうになる
いじめられてても
泣かなかった私が。
｢Aちゃんが俺と暮らしてくれたおかげで、家事はもちろん大助かりだし、話してて楽しいし
何より生き甲斐ができたんだ。ありがとう｣
『レトルトさん…──』
お世辞でも嬉しかった
例え慰めから来た言葉でも。
｢ねぇ｣
｢目瞑って｣
私は大人しく目を瞑る
引っ越した当初なら
目を瞑ったとしても、｢襲われるのか｣｢ころされるのか｣なんて、物騒なことを考えてしまっていたはず
でも、今は違う
心の底から信頼出来る彼に、何も思わず目を閉じた
目を瞑った直後、首筋にスっと触れられる
『っ、』
何となくくすぐったくて、恥ずかしくて。
｢ふふっ、ごめん。ちょっとまっててね｣
『はい』
｢あ、あれ。待ってね。｣
レトルトさんは少し困惑したように言った
首に手と…チェーンのようなものが当たる
｢はいっ！出来た！｣
｢目、開けていいよ｣
その合図で私は目を開ける
『これ…』
私の首元には小さな惑星をかたどったものが付いているネックレスが掛けられていた
｢いつもありがとうの気持ち｣
レトルトさんはクスクスと笑う
『ありがとうございます…！』
｢今日の夕飯楽しみにしてるわ｣
『はいっ、楽しみにしててください…！』
その時だった
｢あれ…｣
レトルトさんは空を指差す
そこには
綺麗な星が流れていた
このネックレスと同じように輝く星が。
まるで私たちを歓迎しているよう…と言ったら過剰かもしれないけれど。
私は思わず願い事をする
レトルトさんとずっと一緒にいれますように
それを心の中で3回唱えた
｢綺麗やな…｣
『はい、とっても…』
レトルトさんは私の手をそっと握る
私もそれを握り返す
外は寒くても、握られた手のお陰でとっても暖かかった
｢お願い事した？｣
『しました！』
｢気になるな〜｣
『ふふっ、秘密です』
｢俺はね
Aちゃんとずっと一緒にいれますように
って願ったよ｣
と、レトルトさんは悪戯っ子のように笑った
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さんご(プロフ) - あきらさんさん» ありがとうございます、、！あきらさんがこの小説に出会ってくれたことが先ず嬉しいですし、楽しんでくれて何よりです🤲´- (11月13日 1時) (
レス) id: b4a1483ffc (このIDを非表示/違反報告)
あきらさん(プロフ) - え…泣いてもいいですか？すごい泣きそうで、切ない、けど2人や周りから言えばハッピーエンド。その裏には新たな真相が隠されている…。おなかいっぱいです…！！！めちゃくちゃ大好きです！この作品が読めた事がとても嬉しいです！ (9月17日 17時) (レス) @page30 id: af4a079e32 (このIDを非表示/違反報告)
さんご(プロフ) - moka、さん» まず2年近く前の小説を今なお読んでくださってることがすごく嬉しいです、、。楽しんで読んでいただけて、さらにコメントまでいただけるなんて本当に書いてよかったと思えます😚💓これからも自作をよろしくお願いします！コメありがとうございました💕 (2022年6月30日 14時) (レス) id: 435cdb899d (このIDを非表示/違反報告)
moka、(プロフ) - 有りの結末がとても気に入っております！！メインの二人だけでなく、他の人達もちゃんと考えられていて本当に凄いですね…！つい興奮してしまい、長文すみません…笑 まだまだ文字数が足りなさすぎる…笑この作品に出逢えて本当に良かったです！ありがとうございました (2022年6月29日 23時) (レス) id: 6967548606 (このIDを非表示/違反報告)
moka、(プロフ) - 夢主ちゃんが腕を打たれ、レトさんが捕まり…までの展開がもう泣きそうになるぐらい切なくて……あとは無罪になった真相や、レトさんが実は元殺人者だったところはゾッと鳥肌がたってついはしゃいじゃいました…笑 メンヘラヤンデレ大好きなので個人的にはアフター (2022年6月29日 23時) (レス) @page29 id: 6967548606 (このIDを非表示/違反報告)
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