【rtrt】 誘拐犯と私 2【実況者】

逃亡66日目 ページ18

キ「な、んでっ…そんなの勝ち目ねぇじゃねぇかよ！！」





牛「おい、どうしたんだよ」







俺はうっしーに全てを話した







するとうっしーは言った








牛「汚ぇやり方でも勝ってやろうぜ」








そう言って今回の事柄が起きたのだ





.





キ｢まさかうっしーがそんなことするとはなぁ…｣








牛｢まぁな…｣









キ「嫌ってると思ってた｣









牛｢俺とアイツは離れられねぇ関係なんだよ──｣









キ｢え？｣








うっしーは、少し微笑みながら言った







なんだか少し嬉しそうにも見える








キ「待ってよ、それってどういうこと？」









Aを大切に思っている身としては、その言葉は聞き捨てならない








牛「Aはな




.






.







.






俺の妹なんだよ」







キ「……え？…えええっ！？」







待って、どういう事だ？うっしーにあんな若い妹がいるなんて聞いたことないぞ








キ「なんで言わなかったんだよ！」








牛「いや、気づいたのは俺とAが初めて…いや、正確には初めてじゃないけど。ほら、5人で集まって話し合った時あっただろ？」








キ「うん、その時気がついたってこと？」








牛「そう、まず宮原って俺が小5まで使ってた所謂旧姓ってやつでさ。小5のときに俺親が離婚したんだ」








キ「…確かにAも片親だって言ってたな」









牛「だろ？そんで、Aは俺達の両親が離婚する寸前で産まれたんだ。すげぇ両親仲悪くて、妹の名前なんて考えようともしていなかった。いや、多分親父は決めようとしていたんだけどあいつの母さん側がそんな事考えている隙もなかったんだろうな。結局妹の名前教えてもらう前に離婚しちまったよ。親父が俺の親権握って、母さんが妹の親権取ったんだ。」







牛「1回だけだけど家族写真撮ったよ、ほら」








そう言ってうっしーはポケットから小さな何かを取りだした







うっしーは折られたそれを広げて俺に見せる







それは、縦半分に裂かれた写真だった






そこには真顔の女性。そして、その女性は小さな赤ちゃんを抱っこしていた






牛「この女が母さんで抱っこされてんのがA」






キ「…なんで半分に破かれてんの？」






牛「お守り、らしいよ。親父曰く。





この写真の半分はなAが持ってんだ」

逃亡67日目→←逃亡65日目

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す