遺言 ページ9
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ピーピピ…
小鳥が囀る程よい気温の中、俺は木陰をぬけて、ある場所に着いた
キヨ「よぉ、A久しぶり」
俺は目の前にいる彼女に対して声をかける
キヨ「1週間くらい経っちまったな」
キヨ「ごめんってw明日も逢いに来てやるからさ」
キヨ「Aが最後に俺の家に置いていったこの手紙、まじで大事にしてんだぜ？」
キヨ「なぁ…」
キヨ「返事しろよ…」
異常な振りをしても
笑顔で�猯笋燭な萓亅瓩墨辰靴�けても
お前は何も言わなかった
キヨ「なぁ、俺、そんなに頼りなかったかな…？」
キヨ「病気のこと相談出来ねぇほど、旦那向いて無かったかな…？」
キヨ「お前の頼りになる存在じゃなくて、ごめんな……」
キヨ「だから俺…今度は…」
キヨ「天国でお前のこと支えてやるよ」
俺はカバンからナイフを取り出す
キヨ「次はちゃんと家事も手伝うし、話も聞く。だから、そっちで待ってて」
キヨ「死ぬ間際にお前の顔が見れねぇのは辛いけど」
キヨ「それはお前も同じだと思うから」
だから────
────『行って。』
キヨ「え…、俺を…お前の元から離すの…？」
キヨ「そんなの…嫌だよ…もう、1年も耐えたんだ。俺
お前が居なくなってから、毎日が辛くて。でも1年も耐えたんだ」
キヨ「だからさ、ほら。もうAにあいたいよ…」
俺は持ったナイフを首元に当てた
キヨ「A、ごめんな、こんな旦那で」
レト「何してんねん！！！」
遠くから走ってきたレトさんは、俺からナイフをとり上げた
キヨ「レト…さん…」
レト「Aちゃんは、そんなこと望んでないで…」
キヨ「ただ、俺が、会いたいだけなんだ…」
レト「…手紙の内容、忘れたわけじゃないやろ」
キヨ「…」
人生最後の日、あなたを見れないのは悲しいけれど
私はあなたが幸せに人生を生きられるように、先に逝ってずっと見守ってるよ
70年後くらいに、キヨくんが天国に来るのを楽しみにしてるね
ずっと大好きだよ。 A
キヨ「…レトさん…A…ごめん」
レト「…帰ろか」
レトさんは涙を流す俺の背を擦りながらそう言った。
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さんご(プロフ) - なみのさん» ありがとうございます！！！様々な読み取り方ができると思うので、また読んでいただけたら嬉しいです♡ (1月12日 0時) (
レス) id: 4c714dcc22 (このIDを非表示/違反報告)
さんご(プロフ) - 琉依さん» こちらこそありがとうございます！色々含みを持たせた小説にできたかな、と思います！琉依さんなりの楽しみ方してくれるのめちゃくちゃ嬉しいです！ (1月12日 0時) (レス) id: 4c714dcc22 (このIDを非表示/違反報告)
なみの - うわあああ・・鳥肌が立ちました・・切ないけどどこか暖かい様な感じもして、少し不思議な気持ちになる小説でした・・！解説までご丁寧にありがとうございました！ (1月4日 23時) (レス) @page11 id: 20a9a81cbb (このIDを非表示/違反報告)
琉依 - あの…神…ですね…。「言って。｣を流してこの小説を見るの最高でした…。解説を見て納得するし、自分で想像して余韻に浸るのもいいし…色々な楽しみ方があるなと感じました。もう1回見て自分なりの考えを見出してみます！…神小説ありがとうございました！！(≧∇≦) (10月7日 14時) (レス) @page11 id: 0d799fbbb5 (このIDを非表示/違反報告)
さんご(プロフ) - Kira__さん» 考察して読んでくれるのほんとうにうれしいです、、、2年前の作品になりますが、当時色々な意味を込めながら作った作品ですのでこの作品をみつけ最後まで読み、考察までしてくれることありがたく思います。これからも自作をよろしくお願いします！ (2022年12月4日 22時) (レス) id: 435cdb899d (このIDを非表示/違反報告)
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