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初めのルールは“戦士” “罪人” “愛されし者”の3つの役職に別れ、
罪人は少人数であり、ゲーム内でたった1人の愛されし者を戦士にバレずに殺すこと。
戦士は多人数であり、愛されし者を罪人に殺されぬよう守り自分の命を懸けてでも罪人と立ち向かう。
そんなルールでした。
貴女達に置き換えると…
フジや石使いの男性は、罪人
TOP4やみるく…他の数多くの人は、戦士
────そして、A
貴女は愛されし者にあたる人物です。
“罪多き者として愛を奪い、死を主として生きよ”
その言葉を牛沢が聞いたことがなかったのは戦士だったからでしょう
でもその“殺し”はあくまでもアプリ内で行う動作のことでした。
なのに、私が作り出した管理AIが
暴走を始めたんです。勝手にプログラムを組みかえ、現実で殺し合いをできるように。
そこから勝手に
宝探し、そして東西南北大合戦…と大イベントを開催したり
ゲームのジャンルを“申請式の対戦ゲーム”にしたり、と。
散々でした。
私もどうにかしようとしたんです。このゲームを終わらせよう、壊そうと。
でも…私のアビリティは“創造主”であり、壊すことは出来ず作り出すことしか出来ませんでした
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「このゲームの責任は全て私にあります」
思わず呆然としながら彼女の話を聞いていた
そしてふと疑問に思ったことを問いかける
『どうして石像なんかになっちゃったんですか…?』
「ふふ、3周目の貴女にも同じ事を聞かれました」
「私がこうなったのは2周目の貴女に、石使いからコピーしたアビリティを使って石化させられたからです」
『…私が、ループしてるってこと?』
「はい、貴女は太ももの数字を見たでしょう?」
…私の太ももに書かれていた数字は“4”
まさか、これ
『私のループした回数…?』
「その通り。ループすると記憶が飛ぶので、もしかしたらそれを見たら思い出すかも、と毎回私が刻んでいるんです
1周目の貴女はこの合戦で死に、2周目はこの場に来たものの何の成果もなく3周目…そして4周目と今に至ります」
信じられない、と思うけれど
このゲーム自体が信じ難い存在なんだ。
この人の話も今は充分信じようと思える。
「私が貴女をループさせるのは…このゲームを止めて欲しいから。
これでも随分良くなった方なんですよ。後ろに倒れている4人は…
1周目や2周目なんかは何百、何千と人を殺していました。
けど今は…貴女のお陰でだいぶ殺す人数が減っています」
「この神殿は多く罪を犯した者ほど長居できません
初めてですよ、4人がここまで入ってこれたのは」
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さんご(プロフ) - いちご丸さん» ありがとうございます、、!Xの方に🗻視点のお話もあるのでよければぜひ! (1月12日 0時) (レス) id: 4c714dcc22 (このIDを非表示/違反報告)
いちご丸 - 凄い作品に出会えて感激です..!とんでもない文才ですね!凄く楽しく読むことができました。これからも頑張ってください( *´꒳`*) (1月5日 19時) (レス) id: 20a9a81cbb (このIDを非表示/違反報告)
さんご(プロフ) - なみのさん» 長編にもかかわらず最後まで読んでくださりありがとうございます☺︎楽しんでいただけたならなによりです! (11月13日 1時) (レス) id: b4a1483ffc (このIDを非表示/違反報告)
じゃーんえっちふん - みるくちゃあああああああん (10月15日 21時) (レス) @page49 id: 20a9a81cbb (このIDを非表示/違反報告)
なみの - とっても面白かったです!あまりにも作り込まれていて、感動しました・・・大好きです!! (10月15日 21時) (レス) @page49 id: 20a9a81cbb (このIDを非表示/違反報告)
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