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赤のハチマキは戦慄した風になびき、青い髪の彼女の可愛さをさらに引きたてていた。
みるくちゃんの優しい嘘が、
現実となって心をグリグリと抉る
東軍、だなんて。
み「友達だからAがいる場所分かったとかカッコつけたかったけど……実はこのフジのコウモリがAの場所まで誘導してくれたにゃあ！」
みるくちゃんの後ろからひょこっとあのコウモリがとび出て、私の元により頬を擦り寄せてくる
『ッ…！フジ、くんは……』
み「！…そう、にゃのか。無理に話さなくていいにゃあ、今は、今は…この薔薇男を殺らないと」
みるくちゃんはゴシゴシと手で目を拭き、キッと男を睨んだ
「よく分からないけどこの2人分の血が吸えれば薔薇ちゃんは開花できるよ…！さぁ吸わせてくれ！君たちの綺麗な友情の蜜の血を！」
み「さあ、かかってこいにゃ！」
『まっ、て、…みるくちゃん…私も…』
動こうとしても動かない身体。
こんな時まで人に頼りきりの自分が嫌になる
みるくちゃんはシャボンの力を使いながら華麗に避けていった
み「決まった動きしかしないぬるゲーかにゃん！？」
「チッ、ちょこまか動きやがって！」
み「喰らえっ！シャボン弾！」
彼女はまた手を銃に擬態してパン、とシャボン玉を男に撃ち込む
けど、1度やられた技で見切ってしまったのかイバラでそれを弾かれた
み「に゛ゃ゛っ！？」
「鬼畜ゲーをお望みなんだよねぇ！？」
み「…へ、」
みるくちゃんの周りを動いていたイバラが急に消え、辺りに静寂が訪れる
すると突然地響きがした
……と思ったら
『みるくちゃん、地面！！下からイバラが！！』
み「にゃあああッ゛！！」
地面の中からコンクリを割ってイバラが出現し
みるくちゃんの身体をがっちりホールドして宙に持ち上げた
私の時のように棘がくい込んでいるのか、ぽたぽたと血が落ちてくるのが見える
治さないと、私が守らないと。
落ち着いてきた体力で何とか立ち上がり、拳を握りしめて彼女の元へ近寄った
「嗚呼、美味しい血だ…薔薇ちゃんも喜んでるよ」
グチャア、と気色悪い音がなり
男の背にあった蕾が大きく花開いた
薔薇…というかラフレシアにそっくりの気持ち悪い食肉植物がうねうねと動く。
今もみるくちゃんの血が吸われてあの花に命を吹き込んでるんだ
足を引きずりながらも出来る最大限の速さであの男の元へ。
み「は…あはは…ばかにゃあ…」
「え？」
み「気泡が入った注射を打つと、どうなるかってしってるにゃ？」
みるくちゃんがそう呟くと
突然男が大きな断末魔を上げ始めた
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さんご(プロフ) - いちご丸さん» ありがとうございます、、！Xの方に🗻視点のお話もあるのでよければぜひ！ (1月12日 0時) (
レス) id: 4c714dcc22 (このIDを非表示/違反報告)
いちご丸 - 凄い作品に出会えて感激です..!とんでもない文才ですね!凄く楽しく読むことができました。これからも頑張ってください( *´꒳`*) (1月5日 19時) (レス) id: 20a9a81cbb (このIDを非表示/違反報告)
さんご(プロフ) - なみのさん» 長編にもかかわらず最後まで読んでくださりありがとうございます☺︎楽しんでいただけたならなによりです！ (11月13日 1時) (レス) id: b4a1483ffc (このIDを非表示/違反報告)
じゃーんえっちふん - みるくちゃあああああああん (10月15日 21時) (レス) @page49 id: 20a9a81cbb (このIDを非表示/違反報告)
なみの - とっても面白かったです！あまりにも作り込まれていて、感動しました・・・大好きです！！ (10月15日 21時) (レス) @page49 id: 20a9a81cbb (このIDを非表示/違反報告)
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