#65 ページ18
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2人は荒い息を整え私たちの傍に寄ってきた
レト「ガッチさん急いでたからなにやってんのって聞いたら「保健室にAが！」とか言って直ぐに走っていっちゃったからびっくりしたで」
ガ「ごめんごめん、もう保健室に来ることしか眼中に無くてさ」
牛「そりゃいいけど……なんでAが保健室に？」
先程と同じように、キヨくんはレトルト先輩と牛沢さんに事の顛末を全て話した
2人は似たように眉を下げて私に心配の言葉をかけてくれた
……でも、まだ話さなきゃいけないことがある。
『…まだあるんです』
キヨ「……何が？」
『私が倒れた理由について、です』
ガ「倒れた理由……明確なものがあるの？」
私はガッチ先生のその言葉に小さく頷く
そして、あの時の記憶を遡って1から少しづつ語って言った
フジくんが大怪我をしていたこと、それの応急処置をしようとしたこと。
そうしたら何故か私の手から緑の魔法が出て、その所為か大怪我が跡形もなく治癒したこと。
……そして、私が倒れる間際フジくんが言っていた
MPを消費しすぎたせいで倒れたかもしれないこと。
それらを話し終えると、みんなは眉をひそめてしばらくの間言葉を発さなかった
『あの…またフジくんに安易に近づいたこと、まず謝ります
すみませんでした……』
レト「それはええねん、Aの良心でやったことやと思うし
『アビリティの事……ですよね』
キヨ「……あぁ、」
ガ「手から光が出て、壊れたものを直せて、身体の治癒もできるアビリティ……か」
考えるに、私が今持っているアビリティを分類分けすると
“特殊魔法”と“心体魔法”となる
つまり、有り得ないのだ。
4つのうち2つの分類を同時に持つことなど有り得ないから、今こうやって誰もが状況を理解出来ずにいる。
レト「あーー！気になることがありすぎてまとまらへんわ……」
牛「フジが長時間一緒にいたのにAに手出さねぇ理由も分かんねぇし
本当に単純にバレるのを恐れたから……なのか？」
ガ「あの“4”の謎も残ってるしね……みるくも俺らも分かんないなんて」
みんながそれぞれの事について話している中で
ずっと静かだったキヨくんがボソリと呟いた
キヨ「まさか……全てのアビリティ持ってるとか、ねぇよな？」
キヨ「俺の飛躍しすぎた憶測に過ぎねぇんだけど……
何万人に1人のすげーアビリティ持ってるのがA、とか」
『まさか、そんな…』
誰もがキヨくんの考察に飲まれていたその時
この場にいた全員のスマホが一斉に振動した
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さんご(プロフ) - いちご丸さん» ありがとうございます、、！Xの方に🗻視点のお話もあるのでよければぜひ！ (1月12日 0時) (
レス) id: 4c714dcc22 (このIDを非表示/違反報告)
いちご丸 - 凄い作品に出会えて感激です..!とんでもない文才ですね!凄く楽しく読むことができました。これからも頑張ってください( *´꒳`*) (1月5日 19時) (レス) id: 20a9a81cbb (このIDを非表示/違反報告)
さんご(プロフ) - なみのさん» 長編にもかかわらず最後まで読んでくださりありがとうございます☺︎楽しんでいただけたならなによりです！ (11月13日 1時) (レス) id: b4a1483ffc (このIDを非表示/違反報告)
じゃーんえっちふん - みるくちゃあああああああん (10月15日 21時) (レス) @page49 id: 20a9a81cbb (このIDを非表示/違反報告)
なみの - とっても面白かったです！あまりにも作り込まれていて、感動しました・・・大好きです！！ (10月15日 21時) (レス) @page49 id: 20a9a81cbb (このIDを非表示/違反報告)
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