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フジ「コイツはれっきとした大人だよ、何歳かは分かんない
小さく見える理由は俺の予測に過ぎないけど
自分の身体の一部を使って石にするアビリティだから使えば使うほど身体が幼児化したんじゃないかって。」
キヨ「なるほど、な。それなら行動や発言も何となく理解できる……」
牛「それにしても何でコイツがAを狙ってること知ってたんだ？」
フジくんは顎に手を当てて「うーん」と数秒悩むと
ニコッと笑って答えた
フジ「強いて言うならAをコウモリで張っている時に、よくコイツを見かけたからかな。
そんときは大学生くらいの見た目だったんだけど……ここまで小さくなるとはね
Aをここで助けられてよかったよ」
どの視点から見ても納得してしまう言葉と、貼り付けられた笑み。
そしてその言葉の違和感
レトルト先輩はきょとんとしてフジくんに問いかけた
レト「……こんなこと言いたくないけど、フジくんはAを殺りたいんちゃうの？
“助けられてよかった”って……改心でもしたん？」
まさか、フジくんが？
でもそうだとしたら、もしかしたら
みるくちゃんみたいに仲良くなれるかもしれない
けど、そんな私の心中を見抜き、わざと裏切るような口調で言葉を吐いた
フジ「Aを殺すのはこの俺、だからね？
他の誰かじゃダメなんだよ。俺が殺さないとだからさ」
『っ……、なんで』
フジ「だから他の野郎なんかにAを殺させないよ」
キヨくんは自身の背に私を隠すと、たじろぎながらも口を開く
キヨ「フジ、お前なんでそこまでAに執着するんだ……？」
フジ「……愛、だからね」
牛「……！」
フジ「愛を持って彼女を殺さなきゃならないんだ、俺はAを殺す…絶対に」
キヨ「何、言ってんだよ……！何が愛だよ！！」
フジ「その意味を知った時、キヨ達は本当の意味でこのゲームに勝利することが出来るよ
またね、A。キヨとレトルトさんと牛沢さんも、さよなら」
フジくんは軽くジャンプするとまたあのコウモリ姿になり、止める間もなく夕日の照る空へと消えていった
彼の言葉の意味が何も分からない
本当の意味でこのゲームに勝利することが出来る……？
私を、殺すことで。
『……帰りましょうか』
キヨ「……うん」
レト「A」
『…なんでしょう？』
レト「俺らが絶対守るから、安心しいや？」
牛「絶対、な……」
『ありがとうございます、皆さんと一緒なら……生き残れる気がします』
私達は家へ向かう
その間、最初のように笑いが起こることはなかった
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さんご(プロフ) - いちご丸さん» ありがとうございます、、！Xの方に🗻視点のお話もあるのでよければぜひ！ (1月12日 0時) (
レス) id: 4c714dcc22 (このIDを非表示/違反報告)
いちご丸 - 凄い作品に出会えて感激です..!とんでもない文才ですね!凄く楽しく読むことができました。これからも頑張ってください( *´꒳`*) (1月5日 19時) (レス) id: 20a9a81cbb (このIDを非表示/違反報告)
さんご(プロフ) - なみのさん» 長編にもかかわらず最後まで読んでくださりありがとうございます☺︎楽しんでいただけたならなによりです！ (11月13日 1時) (レス) id: b4a1483ffc (このIDを非表示/違反報告)
じゃーんえっちふん - みるくちゃあああああああん (10月15日 21時) (レス) @page49 id: 20a9a81cbb (このIDを非表示/違反報告)
なみの - とっても面白かったです！あまりにも作り込まれていて、感動しました・・・大好きです！！ (10月15日 21時) (レス) @page49 id: 20a9a81cbb (このIDを非表示/違反報告)
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