キャプテン・バギー ページ7
「おめェ、どこの誰だ！？あァ！！」
顔が近いなあ、おい！
それに声も嫌にでかいし唾が飛んでんだよ！
今までこの手のタイプは七武海にいなかったし、
また別の意味で面倒くさい奴だ。
「海軍本部准将のイツキ」
「海軍だと！？
海軍がこの俺様に一体何の用だ！！？」
「一応政府から事前連絡しましたよ。
僕が近況調査して回ってるって……」
流石に何も言わずに訪問するのはアレなので、
政府に頼んで伝書バットは飛ばしてもらったはずだ。
「近況調査ぁ〜……？」
「船長！それってこの前
リッチーが食べちまった手紙じゃないっすか！？」
「あん時の手紙か！」
手紙食われたって、どういう事やねん。
てか、政府からの手紙なんだから
もう少し大事に扱えよ。
「それで、近況調査ってのは
俺様の何を調べるってんだァ？」
「いや、誰にも負ける事なく
元気に生きてるかどうかの確認ですけど」
それにもう済んだから帰る所ですけど。
そもそも僕はお前の事嫌いなんだよ。
確かお前だろ、オレンジの町で暴れてた海賊って。
「それで、おめェ本部には
俺様の事を何で報告する予定なんだ？」
「まぁ、普通に『生きてましたよ』って。
まさかまだ船も持たないデビューしたての麦わらに軽くぶっ飛ば––––––」
「うぉいっ！！」
何でか口を手で塞がれたよ。
てか、いつの間に手はこっちに飛んで来たんだよ。
てか、最後まで話を聞けよ。
まさかまだ船も持たないデビューしたての麦わらに軽くぶっ飛ばされるくらい弱い人なのに、今のところ偉大なる航路で何とか負けずに生き残れてるようですよ––––––って言おうとしてたのに。
「余計な事話してんじゃねェよ！」
さっきまでとは打って変わって小声だな。
あぁ、そんな事知られたら
元囚人からの評価が下がりかねないのか。
僕が「分かった」という事で軽く頷くと、
口から手が離れる。すると、
「海兵の坊主！
キャプテン・バギーの伝説でも聞くか？」
「七武海と言えば海軍の味方！
昔のことは忘れてパーっと飲もうぜ！」
海兵を気軽に飲みに誘うな。
そんでもって元囚人のお前らもバギーがそんなに強くないって知らんのか？
まぁ、凶悪な海賊がバギーのもとで固まっててくれるなら管理もしやすくて良いけど。
「仕事中だから酒はいいや。あ、肉食べたい！」
「おう、食え食え！」
「お前チビだなぁ！ほれ、もっと食え！！」
チビは余計だ！
結局、1時間くらいご飯ご馳走になってた。
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朮’(プロフ) - Sun._raiseさん» コメント有難うございます！拙い文章力ですが、楽しんで頂けて何よりです！ (2022年3月7日 18時) (
レス) id: e4a009835c (このIDを非表示/違反報告)
Sun._raise(プロフ) - 面白かった！読んでる時のワクワク感がすごく楽しかったです！！ (2022年3月4日 18時) (レス) @page27 id: 276bbde748 (このIDを非表示/違反報告)
朮(プロフ) - Ａさん» コメント有難うございます！期待せず、気長にお待ちいただけると幸いです笑 (2020年7月27日 0時) (レス) id: e4a009835c (このIDを非表示/違反報告)
Ａ - 新世界、待ってます (2020年7月25日 15時) (レス) id: 95a8535ef0 (このIDを非表示/違反報告)
朮(プロフ) - ぐんなさん» コメント有難うございます！初めてのシリーズだったので主人公はモロ作者の好みです笑。こちらは一先ず完結しているのですが、いずれ新世界編を書きたい！ (2020年3月18日 23時) (レス) id: e4a009835c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：朮’ | 作成日時：2020年1月31日 18時
