赤っ鼻 ページ6
軍艦と合流して、次に向かうは偉大なる航路の前半にポツンと浮かぶ無人島。
そこに七武海の新入り“赤っ鼻”の、いやいや、
“千両道化”のバギーとその一味がいるらしい。
「七武海になれる基準って何なの？」
まだ船も持たず、名を上げる前も前。
無名時代の麦わらにこてんぱんにやられた弱小海賊が七武海になれるなら誰でもなれるだろ。
「イツキ准将、間もなく島が見えますが
上陸は何名で行いますか？」
この島は女ヶ島と違って入れないとかないのか。
でもなぁ、会って話すことも特にないし。
「面倒だから僕1人で行ってくるよ」
「大丈夫ですか？
相手はあの赤髪の兄弟分。何かあっては……」
世間ではそういう認識なのか。
早く気付け、そんな大した男じゃないぞ、あれ。
警戒すべきはバギー本人より
そのバギーに従ってる元囚人達の方だろ。
「もし僕が殺されるような事があれば、
加入早々に政府に対して敵意を抱いているって報告すればいいから」
「そんな軽い話しじゃないと思うんですけど……」
「すぐに戻るつもりだから、
適当に休憩でもして待機しといて」
「はい、承知しました」
渋々とあった様子の部下にそう言い残すと、
僕は単独で島に上陸した。
さて、バギー達のいる島は殆どがジャングルで、
その中心の方が騒がしいからそこら辺にいるだろう。
そう思ってジャングルの中を進んでいけば、
「キャプテン・バギー！！」
「俺達はあんたに一生ついて行くぜー！！」
バベーキューとか、曲芸とか、
色々大盛り上がりのお祭り状態。
前には特設ステージがあり、
そこにはバギーが立っている。
全員視線はそちらに釘付けで、
海軍のコートを羽織った僕が来ても見向きもしない。
「我らがキャプテン！生ける伝説、
“千両道化”のバギー様、王下七武海加入を祝して」
「「「「かんぱーい！！！」」」」
確かバギーが七武海になったのって、
かれこれ1月近く前だよね？
1ヶ月もずっとこのお祭りやってんの？
「ぎゃははははは！
おめェら、飲んで飲んで飲みまくれェ！！」
バギーがジョッキを高く掲げれば、
場のテンションは更に上がっていく。
「あんなデカっ鼻の何が良いんだか……」
「あァ！？誰だァ！！
今、デカっ鼻って言いやがったのは！！」
うわ、地獄耳……。
てか、なんかバギーの顔だけこっち飛んで来てない？
そのまま生首はこっちに来ると、
僕の目の前でピタッと止まる。
「お前かァ！！ハデにふざけた野郎だ！！」
お前の真っ赤なデカっ鼻の方が
よっぽどふざけてるだろ。
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朮’(プロフ) - Sun._raiseさん» コメント有難うございます！拙い文章力ですが、楽しんで頂けて何よりです！ (2022年3月7日 18時) (
レス) id: e4a009835c (このIDを非表示/違反報告)
Sun._raise(プロフ) - 面白かった！読んでる時のワクワク感がすごく楽しかったです！！ (2022年3月4日 18時) (レス) @page27 id: 276bbde748 (このIDを非表示/違反報告)
朮(プロフ) - Ａさん» コメント有難うございます！期待せず、気長にお待ちいただけると幸いです笑 (2020年7月27日 0時) (レス) id: e4a009835c (このIDを非表示/違反報告)
Ａ - 新世界、待ってます (2020年7月25日 15時) (レス) id: 95a8535ef0 (このIDを非表示/違反報告)
朮(プロフ) - ぐんなさん» コメント有難うございます！初めてのシリーズだったので主人公はモロ作者の好みです笑。こちらは一先ず完結しているのですが、いずれ新世界編を書きたい！ (2020年3月18日 23時) (レス) id: e4a009835c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：朮’ | 作成日時：2020年1月31日 18時
