ガールズトーク ページ4
九蛇城までの道を歩いていれば、相変わらずどんな力仕事や荒技も女性がたくましくこなす姿が目に映る。
道中はずっとマーガレットさんの後ろをついて歩いているのだが、どこか彼女は落ち着きがない。
やっぱり、ハンコックさんを戦争に引っ張り出した事を怒ってるとかかなぁ。
いよいよ九蛇城の入り口に着こうかという時、
マーガレットさんはピタリと足を止めて僕の方を振り返った。
「1つ、聞いてもいいだろうか……」
「えっと、何か？」
改まって真剣な表情で言われると、
何だかこっちまで緊張してしまう。
いやぁ、しかし女ヶ島の方は
皆様立派なお胸をお持ちで……。
「その、今回はどうしてこの島に来たの？」
「……えーっと、七武海の近況調査
という名の生存確認ですかね」
「そうか、そうだったのか」
「…………」
え、それだけ？
そんなに緊張して聞きたかったことってそれだけ？
しかも何か安心してるし。
なんかこっちがモヤモヤするんですけど。
結局その後は特に会話もなく、
九蛇城に辿り着けば「姉様が部屋で待ってるわ」と
ハンコックさんの妹さん達に中へ案内される。
皇帝の広間まで行けば
「イツキか！待っておったぞ！！
そなたよくも妾の愛しい人に傷などをつけてくれおって！！いや、それよりもルフィのこれまでの話を…」
怒ったり笑ったりなんか照れたりと
百面相状態のハンコックさんがいた。
「あの、ハンコックさんってキャラ変しました？」
前ってもっと気難しい人だと思ってたんですけど。
「……いや、姉様がああなるのは
本当にごく稀にというか」
「普段はいつも通りのクールな姉様なんだけど」
マリーさんもソニアさんも戸惑っている。
恋って人をこんなに変えるのか……。
「さぁイツキ、
妾とたっぷりガールズトークをするぞ」
前より親しみやすいというか、話しやすいというか、むしろ人の話を聞いてないというか。
紅茶とクッキーやチョコレートの並べられたテーブルに着くと、益々ガールズトーク感が上がるな。
普段ここまでちゃんとおもてなしされないですよね？
まぁ、ハンコックさんお喋りする気満々そうだし、
せっかくだから色々聞くか。
「じゃあ、まず僕から質問。
どうやって麦わらと知り合ったんですか？」
「まずは妾とルフィの馴れ初めからじゃな！」
馴れ初め……、
親しい男女の出会いとか恋の始まりのことだよね？
「そう、妾達の出会いは––––––」
これ、絶対話長くなるやつじゃん。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 153人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ONEPIECE」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
朮’(プロフ) - Sun._raiseさん» コメント有難うございます！拙い文章力ですが、楽しんで頂けて何よりです！ (2022年3月7日 18時) (
レス) id: e4a009835c (このIDを非表示/違反報告)
Sun._raise(プロフ) - 面白かった！読んでる時のワクワク感がすごく楽しかったです！！ (2022年3月4日 18時) (レス) @page27 id: 276bbde748 (このIDを非表示/違反報告)
朮(プロフ) - Ａさん» コメント有難うございます！期待せず、気長にお待ちいただけると幸いです笑 (2020年7月27日 0時) (レス) id: e4a009835c (このIDを非表示/違反報告)
Ａ - 新世界、待ってます (2020年7月25日 15時) (レス) id: 95a8535ef0 (このIDを非表示/違反報告)
朮(プロフ) - ぐんなさん» コメント有難うございます！初めてのシリーズだったので主人公はモロ作者の好みです笑。こちらは一先ず完結しているのですが、いずれ新世界編を書きたい！ (2020年3月18日 23時) (レス) id: e4a009835c (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：朮’ | 作成日時：2020年1月31日 18時
