女ヶ島へ ページ3
「イツキ准将、女ヶ島まであと5kmです」
「はーい」
結局次どこにいくか悩んで、
シャボンディ諸島から比較的近い女ヶ島にいる
ハンコックさんに会いに行く事にした。
近いとは言っても10日間くらいかかったけど。
頂上戦争の件で色々聞きたいこともあるし。
この10日間で海賊船を3回も沈めた。
やはり戦争の影響で海賊達の動きが
活発になっているらしい。
「女ヶ島には僕1人で行くから、
皆んなは僕が降りたら連絡あるまでは
少し軍艦動かしつつ待機」
「「「はい！！」」」
女ヶ島には政府と九蛇の協定で
軍艦は島の3km以内に入ることができない。
それに根本的に女の僕以外、誰も島に入れないし。
だからといって僕が島に行っている間、
ずっと船を止めておけば海王類の巣である凪の海ではいくら船底に海楼石を敷き詰めた軍艦でも視覚的に見つかって襲われてしまう。
「そんじゃ、行ってくる」
トーンと軍艦から飛び降りて、
月歩で3km程海を渡る。
あまり海面ギリギリを走ると海王類に気付かれるため、少し高度は高めだ。
割とゆっくり走ったが、
5分程度で女ヶ島に辿り着く。
ハンコックさんに会うには島の内側に入れてもらわないといけないので、
「ごめんくださーい」
海門付近に建てれた見張り塔の人に声をかける。
見張りをしていた戦士は僕を見ると、
パッと笑って手を振ってくれた。
「あら、イツキじゃない。
久しぶりね、蛇姫様に用かしら？」
「そうです！中に入れますか？」
「今、九蛇城に確認取るから少し待ってな」
「お願いしまーす」
今でこそこんな感じで皆さんフレンドリーに話してくれるが、ここまでの関係を築くのにどれだけ苦労したやら。
最初なんて嫌がらせでハンコックさんに
「弱い女と話すことなどない」とか言われて
闘技場で100人斬りさせられたりもしたなぁ。
誰の事も斬ってないけど。
数分待てば入る許可が下りて中へ通される。
相変わらず中は女だらけの世界。
海軍なんて男だらけの世界だから何度来ても新鮮だ。
「城までの案内をするわ。マーガレットよ」
「海軍本部准将のイツキです」
案内役のマーガレットさんと軽く挨拶を交わすが、
心なしか彼女は僕が「海軍本部准将」と名乗った時に少しだけ眉をひそめた。
「さ、こっちよ」
すぐに明るく笑顔を見せてくれたが、
どこかぎこちないというか、何というか。
もしや、海軍のこと嫌いとか？
一応ハンコックさんって海賊だし、
海賊側の人間が海兵を嫌いなのは当たり前だけど。
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朮’(プロフ) - Sun._raiseさん» コメント有難うございます！拙い文章力ですが、楽しんで頂けて何よりです！ (2022年3月7日 18時) (
レス) id: e4a009835c (このIDを非表示/違反報告)
Sun._raise(プロフ) - 面白かった！読んでる時のワクワク感がすごく楽しかったです！！ (2022年3月4日 18時) (レス) @page27 id: 276bbde748 (このIDを非表示/違反報告)
朮(プロフ) - Ａさん» コメント有難うございます！期待せず、気長にお待ちいただけると幸いです笑 (2020年7月27日 0時) (レス) id: e4a009835c (このIDを非表示/違反報告)
Ａ - 新世界、待ってます (2020年7月25日 15時) (レス) id: 95a8535ef0 (このIDを非表示/違反報告)
朮(プロフ) - ぐんなさん» コメント有難うございます！初めてのシリーズだったので主人公はモロ作者の好みです笑。こちらは一先ず完結しているのですが、いずれ新世界編を書きたい！ (2020年3月18日 23時) (レス) id: e4a009835c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：朮’ | 作成日時：2020年1月31日 18時
