ティータイム中 ページ14
港に軍艦を停めて、王宮まで出向いて、見張りと人に取り次いでもらってドフラミンゴさんに話を通し、一先ず軍艦の修理が終わるまでの滞在許可を取ったまでは順調だったのだが。
「何であなたと一緒に
お茶しないといけないんですかね？」
現在僕は王宮の庭先にあるプールサイドでドフラミンゴさんと強制的にお茶をさせられている。
テーブルを挟んだ先のソファーにどっしりと座るドフラミンゴさんは相変わらずの笑顔。あー、めんどい。
紅茶は黄猿さんの執務室で飲むやつに
負けず劣らず美味いけど。
「そう言うなよ小僧。
俺はあの戦争でお前が白ひげや黒ひげにかかってく姿を見て心底感心したんだぜ？」
んー、褒められてるんだか馬鹿にされてるんだか。
多分馬鹿にされてるな。
僕があれで大怪我したの知ってて言ってるだろ。
「お陰様で、身体中傷痕だらけですよ」
「フフフフフフ！！
えれェやられ様だったからなァ！」
絶対に僕の事馬鹿にしてる。
モックタウンではバナナワニのバナナ取るし、
頂上戦争では僕に糸仕掛けてくるし、
マジなんなんだよこいつ。
「あの白ひげとの戦いで負った傷だ。
男の勲章だとでも思っておけよ。フッフッフ！」
「女の僕に男の勲章言われても困りますけどね」
身体中傷だらけでこれでお嫁に行けるのか？
嫁に行く予定は特にないけどさ。
「……あァ？」
「は？」
何が「あァ？」なんだよ。
別に僕おかしい事言ってないだろ。
「……俺の聞き間違いかァ？誰が女だって？」
「僕が女ですけど、何か？」
「「…………」」
「お前、胸––––––」
––––ビュン！
思わずプッシュダガーナイフ放っちゃったけど、
普通にドフラミンゴさんの顔面目掛けて放ったけど、
僕は悪くないと思う。
あっさりと避けられたナイフはドフラミンゴさんの後ろの方の壁に突き刺さっている。
「さてと、紅茶ご馳走様でした」
ティーカップに入っていた紅茶を飲み干し、
僕は営業スマイルを浮かべて立ち上がる。
ドフラミンゴさんに攻撃を仕掛けた途端、
王宮の建物内からいくつかの殺気を感じた。
多分ドフラミンゴさんの部下だろう。
こんな人でも部下には愛されてるんだな……。
「あァ、またなイツキチャン」
ニヤリと白い歯を剥き出して笑うドフラミンゴさんに僕は爽やかなスマイルを見せてやる。
「さようなら、ドフラミンゴさん」
もう会いたくないです。
最低でも100年は会いたくないです。
さて、軍艦が直るまで5日掛かるって部下が言ってたし、その間はのんびり過ごすとするかな。
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朮’(プロフ) - Sun._raiseさん» コメント有難うございます！拙い文章力ですが、楽しんで頂けて何よりです！ (2022年3月7日 18時) (
レス) id: e4a009835c (このIDを非表示/違反報告)
Sun._raise(プロフ) - 面白かった！読んでる時のワクワク感がすごく楽しかったです！！ (2022年3月4日 18時) (レス) @page27 id: 276bbde748 (このIDを非表示/違反報告)
朮(プロフ) - Ａさん» コメント有難うございます！期待せず、気長にお待ちいただけると幸いです笑 (2020年7月27日 0時) (レス) id: e4a009835c (このIDを非表示/違反報告)
Ａ - 新世界、待ってます (2020年7月25日 15時) (レス) id: 95a8535ef0 (このIDを非表示/違反報告)
朮(プロフ) - ぐんなさん» コメント有難うございます！初めてのシリーズだったので主人公はモロ作者の好みです笑。こちらは一先ず完結しているのですが、いずれ新世界編を書きたい！ (2020年3月18日 23時) (レス) id: e4a009835c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：朮’ | 作成日時：2020年1月31日 18時
