左遷准将、帰還する (ページ20)

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フラグ立てた？ページ20

W7を出港して1日ちょっと、
わざわざセンゴクさん直々に電伝虫をかけてきてガープさんは怒られていた。

そりゃそうなるわ。

ガープさんは文句を言いつつ
仕方ないからW7に引き返すと言う。

それと同時にもう2つ大きなニュースが伝えられた。

1つは麦わらの一味全員に懸賞金が科せられ、
加えてW7で壊し屋をやっているフランキーという男にも懸賞金がついたそうだ。

そしてもう1つは、
新世界にて赤髪と白ひげが接触したと言うニュース。
それを避けるために派遣された艦隊は、
壊滅したそうだ。

赤髪はわざわざ自分から戦争を仕掛けるような男では無い。白ひげにリスクを冒してまで会いに行く理由があるはずだ。

しかし、赤髪が動く程の案件は思い当たらない。
これから何か起きるのか？

「……厄介な事にならないといいけどなぁ」

あ、なんか今、フラグ立てた気がする。

W7に舞い戻れば、
ちょうど麦わら達が新しく手に入れた船で出港する所だった。

もう少し早く出てくれていれば、
「戻った時にはもういなかったから」っていう
言い訳ができたのに。

コビー君なんて
爽やかに別れた手前すごく恥ずかしいと言っている。

というか、途中で自転車こいでる青雉さんを拾った。
聞けばW7からの帰りだとか。

多分、ロビンさんに会いに行ったんだろうな。
青雉さんは何だかんだで20年間もロビンさん気にかけてたわけだ。

よく言えば、ずっと見守っていた。
悪く言えば、ストーカー。

さて、そんな事はさて置き
ガープさんは

「すまんがやっぱり海のモクズとなれ！」

と言って今は素手で砲弾を投げている。
普通砲弾は撃つものであって
投げるものじゃないんですけどね。

青雉さんは観戦決め込んでるし、
ガープさんは1人で相手をすると言ってるから僕も観戦でいいかな、

それより気になるのが、
麦わら達の船からウソップ君の気配がしない事。

辺りを見回せば、
W7の海岸にまだ1人だけ残っている。

色々叫んでいるけど、
麦わら達は決してそれに応えない。

「なに、喧嘩でもしたの？」

いよいよガープさんの砲弾も厳しくなってくると、
ウソップ君は一際大きな声で叫んだ。

「ごめーーーん！！！」

「意地はってごべーーん！

俺が悪がったーーーっ！！」

本当に喧嘩したんかい。
その後、僕達は麦わらとウソップ君の大号泣仲直り劇を目の前で見せつけられた。

いやぁ、友情だネ。
若いって素晴らしいと思うわ。