115話*ラギーside ページ26
窓の外には絨毯に乗っているカリムくんとジャミルくんがいて、挟み撃ちが出来るかと思ったけど、Aを盾にされてしまえばオレたちは手が出せなかった。
窓から飛び出したリアムはオレたちの驚きをよそに、空を走っていた。
どうやらユニーク魔法らしい。
重力をコントロールできるとかなんとか…
セドリックさんが教えてくれたがオレはそれどころではなく、窓際まで駆け寄ってリアムに連れて行かれたAを目で追った。
レ「おい、これはどういう状況だ?」
レオナさん達もこの部屋に到着したらしく、焦った声でそういうのが聞こえた。
それに対してジェイドくんが説明している声も。
ラ「くそっ…」
レ「おいラギー、諦めんじゃねぇぞ。」
ラ「諦めるわけないッス。もう絶対諦めねぇ…」
カ「ラギー、追いかけよう!!」
窓の外からカリムくんがそう言う。
ジャ「早く乗れ。置いてくぞ。」
フ「クマノミちゃんのこと、絶対連れ戻して来てよ?ここの奴らはオレらで絞めとくからさぁ。」
ア「ラギーさん、これを。」
アズールくんは透明の液体が入った小瓶をくれた。
ラ「これは…?」
ア「10分だけ、透明になれる魔法薬です。使い所を間違えないようにしてくださいよ?」
リ「さすがアズール、用意周到だね。」
こう言うこともあろうかと…と準備しておいてくれたらしい。
オレはみんなに背中を押され、窓から絨毯に飛び乗った。
レ「カリム!そいつを頼んだぞ。」
カ「へへっ、任せとけって。ジャミルもいるし、心配ない!」
カリムくんはそう言うと絨毯を上昇させた。
ラ「うわっ!?どこ行くんスか!?」
ジャ「追跡がバレないように、しばらくは上空から追った方がいいだろう。」
ラ「なるほど。」
カ「誘拐には慣れてるからな!オレはされる側だけど、ジャミルは何度も助けに来てくれてるから追跡は任せとけ!」
ジャ「まぁ…そう言うことだ。」
しばらく上空を飛び、少しずつ下降すると、山の中の小屋が見えてきた。
そしてその小屋に入っていくリアムの姿も。
ラ「あの小屋、ぶっ潰しても良いッスよね…?」
ジャ「派手に暴れる気か?」
ラ「当たり前ッス。ハイエナから奪ったことを後悔させてやるッス。」
カ「よし、じゃあAのことを助け出してから、アイツを懲らしめてやろう!」
オレ達は静かに小屋の近くに降り立った。
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シュリ(プロフ) - 花さん» ありがとうございます!今少し忙しいので、落ち着いたらまた更新します!! (2020年7月19日 1時) (レス) id: 907147449f (このIDを非表示/違反報告)
花 - 応援してまーす!!頑張って下さいー (2020年7月16日 23時) (レス) id: 411425b92f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:シュリ | 作成日時:2020年7月1日 23時