第8話 ページ8
───────そして、その日からマネージャーとして男バレに所属することになった。
「これが、スポドリの粉であそこが洗濯機のある場所」
「うん…!わかった!」
部活を一時中断し、私のために赤葦くんがマネの仕事について教えてくれた。はいいけど…
「俺を詳しくは知らない」とのことで、これは…大変だぞ…
とりあえずメモしなくては…
ポケットから小さめのメモを取り出し、シャープペンシルをカチカチと二回鳴らしてメモに芯を立てた時、
「なー…昨日何があった?」
「あ、木兎さん…その」
悪口みたいになるけど、話していいかな。
もういいよね。私、関係ないし。
「昨日…気になって女バレ覗いて見たんです。したら、私が一人で突っ走ってたらしくて、それを後輩達が話してるのを聞いちゃって…」
ああ…じわじわ思い出す。
やだな。
涙が出そうになった。
「それで…それで…」
「わぁああ!すまん!もう話さなくていい!ほれ!」
ポロポロといくつかの涙を流すと、木兎さんは何故かじぶんの服の裾をつかみ「ここで涙拭いていいぞ!」とあたふたしていて。
それに私もどう対応していいか分からずあたふたしていると、
「これ、使って。洗ってあるから」
赤葦くんが見かねてタオルを渡してくれた。
お言葉に甘えてタオルを借り、勝手に溢れる涙を止める。
それを横目に、赤葦くんと木兎さんがやり取りしていて…
「木兎さん。他人の服で涙ふける人ってなかなかいないですよ」
「いや、だって!!咄嗟にさ!!」
「わかりましたから…押し付けないでください」
木兎さんは赤葦くんに服をぐりぐりと押し付け、赤葦くんは「はぁ…」とため息をついていた。
それを見ていると、なんだか面白くって。
「ふふっ…」
えみがこぼれた。
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のぞみ - すっごく面白かったです!頑張ってください (2018年1月9日 12時) (レス) id: 806abc4e81 (このIDを非表示/違反報告)
やま(プロフ) - かめさん» - コメントありがとうございます!そう言っていただけて嬉しいです!更新頑張ります(^^♪ (2018年1月3日 23時) (レス) id: beda6b252c (このIDを非表示/違反報告)
かめ - すごく面白いです!更新頑張ってください! (2018年1月3日 23時) (レス) id: 444e42e896 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:やま | 作成日時:2018年1月3日 3時