新たなヴィランズ DECSENDANTS２

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ベンが船へと戻ってくる頃には雨も上がっており、波も落ち着いていた。


拍手と歓声がベンを出迎えた。


ドラゴンに変身していたマルも人間の姿へと戻る。
すると、変身する前の衣装とは全く違う、紫色のドレスに身を包んでいた。
その姿はまるで、ステンドガラスのマルそのもの。



マル「A!」



人間の姿に戻るや否や、マルは横たわっているAに駆け寄った。
Aの周りには多くの人が輪になって心配そうに見つめていた。



カルロス「体が冷たい…。Aは…」

ﾌｪｱﾘｰｺﾞｯﾄﾏｻﾞｰ「生きてるわ。今まで海にいたのだから冷たいのは当然よ」



カルロスに抱きかかえられたAの目が薄らと開く。



イヴィ「A!」


ビースト「大丈夫か?!」


「？？」



Aが生きていたことに対し大きな安堵と歓声をもたらした。
しかし当の本人はキョトンとしている。



どうしてビーストが私を心配しているの?


私はどうしてこんなに大勢の人に囲まれているの?



ロニー「A、大丈夫?」


「う、うん。大丈夫だよ」


カルロス「生きててよかった!A、ごめん。
俺、お前に悲しい思いはさせないから!だからっ…!」

「なんでカルロスにそんなこと言われなくちゃいけないの?ってゆーかカルロス、腕を離して」


カルロス「え？」


「心配してくれているのは嬉しいけど、私カルロスにそんなこと言われる筋合いないし」


ジェイ「何言ってんだお前…?」


「何言ってるってそのままじゃん」


ジェーン「だってAとカルロスは…」






「‘トモダチ’でしょ?」


　「「！！」」

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