新たなヴィランズ DECSENDANTS２

４９ ページ6

マルはベンの名前を呼びながらベンに歩み寄った。



マル「私を見て?」


ウーマ「ダメよ、私を見て。
アンタはあたしを好きなの」


マル「それは違うよね?私を見て」


ウーマ「さっさとバリアをなくして!」


ﾌｪｱﾘｰｺﾞｯﾄﾏｻﾞｰ「貴方の指図を受ける気はありません!」



ウーマは自力でバリアを解くことを諦めたのか、もう一度ベンに話しかける。
マルも負けじとベンの目を見ながら話し続ける。



マル「好きって言わなかったのは、貴方に相応しいって自信がなかったから。
そのうち見放されるんじゃないかってずっと怖かった。

でも見て、あの私!!
島とオラドンと共にいる!」


ウーマ「ベン、こっちを見て」


マル「貴方は、私たちのことをずっと信じてくれてた!」



マルはなんとか魔法を解こうとベンに話し続ける。
一方ウーマも魔法が解けないようにとベンを呼びかける。


そんな中私はどうすることもできなかった。


いつもの私ならウーマの邪魔をすることくらいしていた。


でも、ウーマの気持ちもわからなくはない。
もしもバリアが外れたらヴィランズがオラドンへ来る。
オラドンの人々はヴィランズに怯えながら生活することになるだろう。

でも、私はパパやギルと一緒に生活できる。



その思いから私は魔法を唱えることすらできず、ただ呆然と立ち尽くすだけだった。




マル「これが好きってことなんだね。
ベン、もちろん貴方が好き!


ずっとずっと好きだった!」



そういいベンにキスをした。

５０→←４８

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す