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春の闇の中




僕は任務が終わり、蝶屋敷へ向かう。







「……」





 

無言で蝶屋敷へ向かう。









「あら、時透さん、珍しいですね フフフ」









無一郎「ちょっとね、」






しのぶさんに、治療してもらいながら、






僕は一つ気になった。



 


ベットの上に寝転ぶ人?








無一郎「なんで、こんな怪しい人を助ける の?」








しのぶ「マントの中、見てくれればわかりますよ」







僕は、言われるがまま、マントをあけた、







無一郎「?!?」







その怪しい人は、拘束衣を着ていた。

 
  拘束衣

凶悪犯罪死刑囚御用達のあれだよ、あれ、
胸の前で袖がクロスされてそれが服と一体化し、なおかつその上を二本の革のベルトで縛られている。サイズが体格にあっていないのか裾が長く、まるで、えーっと、ワンピースって言うんだっけ、そんなように着こなしていた。







無一郎「……」







マントを元に戻した。





やばいやばいやばいやばいやばいやばい。



十四年生きて、ここまでやばいのは初めて。



なんだよ、
変な事件に巻き込まれたくないのに、
こういうのは、宇随の出番でしょ。









しのぶ「他にも、これ、彼女の唯一の持ち物です、フフフ」







渡されたのは、財布。
中をみてみる、





名刺には、こう書かれてあった。





名探偵
  匂宮(人1)
NEONOMIYA


そして、住所と電話番号。









無一郎「……」



名探偵って、やっぱり変な人が多いんだな。
ばかみたい。アホなの?








頭が混乱している中、





急にしのぶさんが、こういった。







しのぶ「虐待」



それは、冷たく冷めた言葉だった。





無一郎「誰が?」





しのぶ「時透さん、あなたですよ。」





無一郎「はっ!?」





しのぶ「この状況を見れば誰もがそう思いますよ。フフフ」




無一郎「……」



いや、なんでよ?!、なぜ、フフフ?!





初めて他人へ突っ込んだ。〔もちろん、心の中〕









そんなことをやっていると、





『ん……んん』


アホな女が寝返った。







しのぶ「フフフ」





いや、なんで、笑ってるの……






怪我の痛みより、こっちのほうが心は痛い。





僕は、しのぶさんの後ろに隠れた。





しのぶ「あらら〜、怖いですか?」





無一郎「……」





しのぶ「フフフ」





なんで笑うの?!、頭大丈夫なの?!

。→←。



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作者名:まっふるもふのパチパチ番長 | 作成日時:2020年3月11日 18時

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