短編集。 (ページ7)

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3人が甲斐田の家に泊まることになったのだが、ハヤトは天界に用事があると言い、3人だけとなった。ハヤトのいない家は久しぶりだった甲斐田は、どこか違和感を感じつつ、3人だけの時間を楽しもうと決めた。
長尾「あんさぁ、晴ぅ。あの…ハヤト？だっけ？あいつの言ってた意味分かる？」
甲斐田「いや、ね？それがよく分かんなくって。僕もちょっと困ってるんだけど、まぁ、ハヤトさんだしいっかなって。」
弦月「なんでそうなるの…」
甲斐田は何もおかしくない、当たり前のことのように言う。だが、長尾と弦月からしてみれば、それはとても異質なことだった。
長尾「急に現れたやつのことをすぐに信じるのかよ。はるきゅんは不用心ですね～」
甲斐田「うるせぇ長尾ｗ」
いつもの会話と同じように話し、晩ごはんもともに食べる。この一時が、ずっと続けばいい。でもそんな夢物語、叶うわけないんだよね。長尾は祓魔師として命をかけて戦ってる。弦月も官吏としていつ神に成るかわからない恐怖とともに生きてる。
じゃあ、僕は？僕は何を抱えてるの？2人ほど大きいものじゃないし、そもそも僕が人の役に立ててる確証もないのに？こんな僕が2人と一緒にいていいの？
長尾「おーい晴ぅ～？」
甲斐田「あっごめん、どうしたの、長尾。」
長尾「まーた考え事してるなって話。」
弦月「そろそろちゃんと休んだら？心配だよ、僕。」
甲斐田「…ごめん。」
なんにもできないくせにいっちょ前に心配と迷惑ばっかりかけて、やっぱり僕、ここに居ていいの…？

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