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弦月「…えっと、詰まる所ハヤト、さんは晴くんの幸せ?のお手伝いをするために来たんですよね?」
ハヤト「はいっ!!」
甲斐田「ん〜いい返事。」
ハヤト「ありがとうございます!」
長尾「んで俺は瘴気も神気も生気すら感じられなかったから説明求むって感じで晴んちに連れてこられたっていう。」
弦月「なるほど…?」
ハヤト「んふふっ、」
ちゃんとした説明を受けてもなお頭からクエスチョンマークの消えない弦月にまたもや笑ってしまったハヤトを見て、甲斐田も笑いだした。
甲斐田「あははっ、やばい、ハヤトさんがずっと笑ってるから何事かと思ったけど、んふふっ、これは、笑うってぇ、はははっやっばぁw」
弦月「…そんなに笑ってるけどさ、晴くん。天使様がいらっしゃる時って、幸せを忘れた人が居るときなんだよ?ねぇ、晴くん、僕らといるのは、楽しくなかったの?」
ハヤトは天使であり、人の幸せの手伝いをする。逆に言ってみれば、「手伝う」と言われた人は、幸せを忘れてしまった人なのである。
甲斐田「…楽しくないわけないよ。でもね、弦月。僕、2人と居ていいのかなって。一緒に居て、2人共楽しいのかな、迷惑じゃ、ないのかなって、思っちゃってさ。」
ふわりと消え入りそうな雰囲気で微笑んだ彼はどこか泣きそうで、でもそこには触れてほしくなさげな、まるで鉄の鎧でも着ているんじゃないかと思うくらい、中が見えなかった。
長尾「っ、んなわけ、ねぇだろっ…!」
暫しの沈黙の後、それを破ったのは長尾だった。
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作者名:神谷瑞樹 | 作成日時:2023年5月4日 11時