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あぁ、そういえば久しぶりに笑ったな。
ハヤト「甲斐田さん?どうかされましたか?」
甲斐田「ん〜なんだろうね〜?」
ハヤト「教えて下さいよ〜」
甲斐田「んふふ」
最近は研究が忙しすぎてなかなか笑えていなかった。
笑えていなかったどころかとても険しい顔をしていたらしく、家に来たーー玄関の戸はようやく壊さないようになったーー同期の長尾と弦月が「あんな晴見たことねぇ/あんな晴くん見たことなかった」と言うレベルだった。らしい!鏡なんて見てないし見る暇があったらペンでも動かしてるわ!!
そんなときに来たのがハヤトさん。天使という割には人間味がすごいし、子犬だしで頭がぐちゃぐちゃになっちゃうってこれ。
ハヤト「……ん、…いださーん、甲斐田さん?聞いてますか〜?」
甲斐田「あっごめんなさい!聞いてませんでした…えっと、なんですかね…?」
ハヤト「私、お出かけというものがしてみたくってですね、宜しければ、連れて行ってもらえないかな、と。」
甲斐田「全然いいですよ。ただ…あの、服は僕のでいいとしてですね、羽と輪っかは「しまえばいいんですね?わかりました。」…何も問題ございません。」
ハヤト「急に固くなりましたね…」
羽があるから神々しく、というかかっこよ見えてたのかなって思ってたけどそういうわけでもなかった。普通に顔がいい。同期の二人にも引けを取らないくらい顔がいい。
甲斐田「とりあえず服持ってきますね。」
ハヤト「あ、ありがとうございます。」

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作者名:神谷瑞樹 | 作成日時:2023年5月4日 11時

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