短編集。 (ページ1)

今日:1 hit、昨日:1 hit、合計:2,074 hit

#01-1 ページ1

？「あなたの幸せのお手伝いをさせていただけませんか。」
そう言いながら現れた彼ーーという表現があっているかは定かではないがーーは僕の前に降り立ち、そう言った。
甲斐田「…は？」

どうやら彼は天使であり、人ではないらしい。が、生き物であることに変わりはないらしく、死ぬときは死ぬ。どうしても研究がしてみたくなるのはやはり研究者の性なのだろうか。
？「そういえば、お名前をお聞きしていませんでしたね。甲斐田晴さんで会っておりますか？」
甲斐田「あ、はい…あなたは？」
やはり天使はレベルが違う。プライバシーの欠片もない。まぁ、勝手に部屋に入ってきた時点で諦めてはいるけどね。
？「■■■■■です。」
甲斐田「…え？」
今なんて言ったんだ？あれぇ見間違いか？何故か耳と尻尾が見える気がsおい待て羽が出てきたぞどうなってるんだよ。
？「お好きに、呼んでください…」
甲斐田「え、あ、はい。…とりあえず、ハヤトさんで。」
ハヤト「、!はい!ハヤトです!!」
よっぽど嬉しかったんだろう。少し落ち込んでいた顔が満面の笑みでこちらを見ているではないか。…犬かな？
甲斐田「…あの、その羽って…」
ハヤト「あっ…すいません…出しっぱなしでした…」
ショモ…というような効果音が似合ってるなこれ。
甲斐田「いや、すっごく綺麗なので、見とれちゃって…こちらこそ、眺めちゃってごめんなさい。」
ハヤト「でしょう!!私も私の羽は気に入ってるんです!!」
甲斐田「ふふっ、自慢の羽なんですね。」
ハヤト「はいっ!」