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>Fukazawa side.
風呂から上がれば、ソファーの上で膝を抱えて体育座りをしてテレビを見ているAの背中が見えた。
…ほんと、わかりやすすぎる。
俺が扉を開けた音にわかりやすく肩を揺らした彼女を見て、思わず笑ってしまいそうになる口元を抑えて近づく。
「ちょ、」
『なに見てんの？』
「わかんない、なんかのドラマ。…てか、近いって、」
彼女の隣に腰を下ろして腕を回せば、驚いたように首をこっちに向けた。
振り返ったときに揺れた髪から俺と同じシャンプーの香りがして、Aは離してよと言いながらも俺の腕の中でちょっと表情を緩める。
ダメだって、今そういう顔しちゃ。
無意識なのはわかるけど、いまやられると抑え効かなくなるから。
『A』
「なに、」
『ん、呼んでみただけ』
今までは、こんな風に自分からくっついてみたり、スキンシップをとりにいくなんてことは全くなかったのに。
Aは基本ツンツンしてるから彼女から俺に触れてくることはないし、甘えてくることもなくて。
知らないうちに気づいたら自分から彼女に触れに行ってるのが、なんか笑える。らしくねーな、って。
いつかAの方から甘えてきてくれたりする日が来るんだろうか。…それはちょっとやばいかも、
綺麗な瞳をちょっと不安げに揺らしながら俺に向けてるAの頬に左手を添えると感じるのは、ふにっとした柔らかさ。
こういうところ、触れるたびにわかるのは、彼女はやっぱり女の子なんだなってこと。
普通の子に比べたら背も高いし、わりとはっきりした顔立ちだから髪が短かったときは周りの奴らにカッコいいとか言われていたけど。
丸みを帯びた手も、抱きしめたときの柔らかい感触も。俺の中の欲を掻き立てるのには十分すぎる。
「…ちょっと、」
『ん？』
「ん？じゃなくて、」
数センチ先のAをじっと見つめていたら、彼女は恥ずかしそうに目線を横に逸らして、
「…あんま見られると、その、」
眼鏡とか慣れてないし、とごにょごにょ小さく呟きながら、恥ずかしそうに耳の辺りをほんのり朱に染めた。
あーもう、だから、
その顔はダメだって言ったじゃん。
本当はもうちょっとAの反応を楽しんでから、と思ってたのに。
結局俺の方が我慢できなくなって血色のいい唇を俺のそれで塞げば、一瞬驚いたような顔をしてそれからゆっくり目を閉じた。
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こゆき(プロフ) - acoさん» コメントありがとうございます…！照くん、私も自分で書いていてチクチク心を痛めていました笑 いつになるかは分かりませんが、みんなが幸せになれるお話を書こうと思っているので、そこまでお付き合いいただけたら嬉しいです…！！これからもよろしくお願いします！ (2020年11月7日 11時) (
レス) id: 7e9ebf3478 (このIDを非表示/違反報告)
aco(プロフ) - 楽しく読ませていただいてます！照に幸せになって欲しい！私が幸せにしたい！！なんて思いながら、一緒に心の端っこをチクチクさせてました。ふっかのお話だけど、照が好きな私はいつもどこかで照も幸せになって欲しいなって読んでます（笑）これからも応援してます！ (2020年11月4日 11時) (レス) id: fa0e891597 (このIDを非表示/違反報告)
こゆき(プロフ) - mikkyさん» こちらこそ、いつも読んでくださってありがとうございます…！コメント嬉しいです！わぁ、ほんとですか…！そのように言っていただけて嬉しいです…！これからもよろしくお願いします！ (2020年8月31日 18時) (レス) id: 19841568b6 (このIDを非表示/違反報告)
mikky(プロフ) - 更新ありがとうございます^ ^Twitterの方も読みました！素敵過ぎなお話でした...！ちょっと焦らされてるふっかさんも大好きです。（笑）またの更新待ってます^ ^ (2020年8月19日 23時) (レス) id: 27e731af2f (このIDを非表示/違反報告)
こゆき(プロフ) - きこさん» ありがとうございます、更新楽しみにていただけているというお声が聞けてとても嬉しいです…！申請、たぶん通していると思うのですが楽しんでいただけましたかね…？楽しんでいただけていたら幸いです！今後もよろしくお願いします…！ (2020年8月19日 19時) (レス) id: 8e77232333 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：こゆき
| 作成日時：2020年6月17日 13時
